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男子テニスツアーのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、賞金総額275万ユーロ、ハード)は15日、シングルス決勝が行われ、第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が、第15シードのG・モンフィス(フランス)を6-2, 5-7, 7-6 (7-3)のフルセットで下し、今季初となるマスターズタイトルを手に入れた。
世界ランク3位のジョコビッチは、先週行われたスイス・インドア決勝ではR・フェデラー(スイス)を下してタイトルを獲得しており、これで2週連続でのツアー優勝となった。
またジョコビッチは、今大会の準決勝で世界ランク2位のR・ナダル(スペイン)を下しており、ディフェンディング・チャンピオンとして出場するツアー最終戦では、強力な優勝候補として周りのライバル達からマークされることになりそうだ。
「このレベルでの連続優勝は、僕にとっても大変なことだし、付け加えるとナンバー1とナンバー2を倒している。今はとても良い状態にある感じがするよ。」
この日の試合でジョコビッチは、第1セットをわずか30分で先取したものの、それ以降はプレーのレベルを高く保つのに苦戦が続いた。
「信じられない位に難しかった。」と試合を振り返ったジョコビッチ。この勝利でジョコビッチは、ツアーベストとなる76勝目を挙げたばかりではなく、今季5度目のマスターズ決勝進出で、ようやくのビッグタイトル獲得となった。
またモンフィスに対し4勝0敗としたジョコビッチであるが「ガエルはとても予想できない選手だし、とても良くボールを打っていた。」とコメントを残した。
第1セットではファーストサーブ時に3ポイントしか失わなかったジョコビッチは、フォアハンドのウィナーで5-2とリードを広げるとガッツポーズをみせ、続くゲームでセットポイントを握ると、モンフィスがこの試合最初のダブルフォルトを犯し、セットを先取する。
続く第2セットでも3-0とリードを奪ったジョコビッチであったが、このセットだけで21本もの凡ミスを犯す大乱調。第5ゲームでこの試合初めてのブレークをモンフィスに許すと、第11ゲームでもブレークされ試合はファイナルセットに突入する。
ファイナルセットで先にブレークに成功したのはジョコビッチ。第4ゲームでモンフィスが犯した、この試合3本目のダブルフォルトに乗じてリードを奪ったジョコビッチであったが、第7ゲームで迎えたブレークピンチで痛恨のダブルフォルトを犯し、結局このセットはタイブレークに突入する。
タイブレークでは6-3とリードしたジョコビッチが最初のマッチポイントを迎えると、ここでモンフィスが痛恨のダブルフォルトを犯しゲームセット。勝利の瞬間、ジョコビッチは両ひざをコートにつき、全身で喜びを表現した。
試合後の会見でモンフィスは「序盤は何の解決策も見つからなかった、守備的にプレーしすぎてしまった。だけど、自分のチャンスを信じていたし、試合を立て直すことができた。」とコメントを残した。
キャリア通算16勝目を挙げ、優勝賞金45万ユーロを手にしたジョコビッチは「今日の彼にとって、観客のサポートがとても重要だったと思う。だから、それが今日の勝利をより大きなものにしてくれるね。」と満足気に語り、会場を後にした。
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