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ソデルリングがナダルから大金星◇全仏オープン

テニスのグランドスラム大会である全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会8日目の31日、男子シングルス4回戦が行なわれ、第25シードのR・ソデルリング(スウェーデン)が、第1シードのR・ナダル(スペイン)を6-2, 6-7 (2-7), 6-4, 7-6 (7-2)で下す大波乱が起きた。

4連覇中のディフェンディング・チャンピオンであったナダルは、これが今大会デビューから数えて32試合目にして初の敗戦、さらにはクレーコートでの5セットマッチでも初の敗戦となった。

24歳のソデルリングは、キャリア初となるグランドスラム4回戦で大仕事をやってのけた。さらにスウェーデン人選手として、2000年に彼のコーチのM・ノーマンが決勝に進出して以来となる、全仏オープン8強入りを果たした。

この日の試合でソデルリングは、第1セットでナダルのサービスを2度ブレークすると、2007年決勝のフェデラー以来となるナダルからセットを奪った選手となった。続く第2セットでは、ナダルが早々にブレークに成功し5竏窒Sで自らのサービスゲームを迎えたが、ここはソデルリングがブレークバックに成功する。その後のタイブレークでは、ナダルが一気にリードを奪いセットオールとした。

第3セットに入ると、第7ゲームでソデルリングがこのセット唯一のブレークに成功、そのリードを守りきりナダルから2セット目を奪う。そして第4セット、先にブレークに成功したナダルは2竏窒Oとリードするが、ソデルリングがすぐさまブレークバックに成功、その後はサービスキープの展開が続き、この試合2度目のタイブレークに突入する。

ナダルにとっては落とすことの出来ないタイブレークであったが、ソデルリングにミニブレークを重ねられると、ソデルリングが6竏窒Pと大きくリードした状態でマッチポイントを迎える。1本目のマッチポイントは何とかしのいだナダルだったが、2本目のマッチポイントでフォアボレーをネットにかけゲームセット、全仏オープンでの不敗神話に終止符が打たれた。

今大会の2回戦に勝利した時点で、今大会での連勝の新記録を樹立していたナダルだったが、仮にこの日の試合にストレート勝ちを収めていたら、連続セット獲得数の新記録達成となっていた。これまでの記録は、1979年から1982年にかけてB・ボルグ(スウェーデン)が記録した41セット連続獲得であった。

初のグランドスラム8強入りとなったソデルリングは、ベスト4進出を懸けて第10シードのN・ダビデンコ(ロシア)と対戦する。2005年と2007年にベスト4に進出しているダビデンコは、第8シードのF・ベルダスコ(スペイン)を6-2, 6-2, 6-4のストレートで下し、ベスト8に名を連ねた。

第3シードのA・マレー(英国)は、第13シードのM・チリッチ(クロアチア)に7-5, 7-6 (7-4), 6-1で勝利、初の全仏オープン準々決勝に進出した。ナダルが消えたことで、トップハーフの最高ランクの選手となったマレーは、第12シードのF・ゴンサレス(チリ)とベスト4の座を争う。通算3度目の準々決勝となるゴンサレスは、第30シードのV・ハネスク(ルーマニア)を6-2, 6-4, 6-2のストレートで下し、準々決勝進出を決めた。

今大会の優勝賞金は106万ユーロ。

(2009年6月1日6時08分)
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