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先週行われたBNLイタリア国際男子の準決勝で、N・ジョコビッチ(セルビア)にフルセットで敗れた世界ランク2位のR・フェデラー(スイス)は、全仏オープンまで最後の大会となるマドリッドでのマスターズ1000シリーズへ向けて、最後の調整をするためすぐに地元スイスへ帰国した。
昨年10月の地元バーゼルでの優勝以来、タイトル獲得がないフェデラーは、今年3月のソニー・エリクソン・オープンの準決勝でもジョコビッチに敗れており、またしてもシーズン初優勝には至らなかった。
「スイスへ早く戻りたい。ここ数週間ツアーに出ているしね。そして早めにマドリッド入りして試合までに環境に慣れたい。万全な体調でいるか自分で確認したいんだ。」とフェデラーは敗戦後、マドリッドでの真剣勝負へ調整したい意向を明らかにした。
「最近の敗戦からの落ち込みを抜け出すのには、それほど時間はかからないよ。ただ、負けることは楽しいものではないけどね。勝たなければと思った試合で、そろそろ負けから脱出しなければと感じているんだ。だからまた負けてしまったことは、いい気持ちはしないね。」と試合後に語ったフェデラー。「自分の本来のプレーに戻ることが大事なんだ。マドリッドでは、良いテニスが出来ることを期待したいね。」と加えた。
現在の男子テニス界では、1位のR・ナダル(スペイン)、2位のフェデラー、3位のジョコビッチ、4位のA・マレー(英国)が他を突き放している。今年フェデラーは、その3選手から勝利を上げることができておらず、全豪オープンでの準優勝以外は、決勝の舞台にも立てていない。
昨年は年初に患った単核球症のためリズムを崩しそれまでのプレーができず、世界ランク1位の座をナダルに明け渡していた。今季はその座を奪い返すため、最初のグランドスラムである全豪オープンに万全の体勢で臨んだが、大接戦の末ナダルに敗れ準優勝に終わった。その後も復調の兆しは見えず、ナダルとの差は開く一方。
グランドスラムでは13個のタイトルを獲得しているフェデラーだが、唯一獲得していない全仏オープンの優勝を念頭に、苦手のクレーでの巻き返しに向けて、本気の調整を地元で図る。
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