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男子テニスのATPチャンピオンズ・ツアーのバルセロナ大会は19日に決勝戦を行い、F・マンティヤ(スペイン)がA・コスタ(スペイン)を6-4, 6-1のストレートで同胞対決を制し、優勝を飾った。34歳のマンティヤは今回がチャンピオンズ・ツアーのデビュー戦となっていた。
今シーズン初のチャンピオンズ・ツアーを制した元トップ10選手のマンティヤは、2006年に背中のほくろを検査した際に、皮膚癌(がん)と診断され、過去2年間、治療に専念していた。今回はそれを乗り越えての見事な優勝だった。
マンティヤは「このように再びテニスができるとは思っていなかった。病気になったとき、すべてが終わったと感じた。でも治療のおかげでテニスに戻れる可能性がでてきて、じゃあやってみよう、と思ったんだ。自分が得意なスポーツを楽しみながらプレーできるのはいつでも素敵なことだね。」と話した。
マンティヤは、1991年のウィンブルドン覇者M・シュティヒ(ドイツ)に6-3, 6-3で勝利し、ラウンドロビンの全勝突破を決めての今回の決勝進出だった。
一方、2002年の全仏オープン覇者のコスタは、1996年のウィンブルドン覇者R・クライチェック(オランダ)に6-3, 4-6, [10-6]で勝利、マンティヤと同様にラウンドロビン3戦全勝で決勝進出を果たしていた。
マンティヤとコスタは現役時代に13度の対戦があり、コスタが8勝5敗で勝ち越していたが、今回はマンティヤに軍配があがった。
マンティヤは近年、オーストラリアのテニス協会と協力関係にあり、昨年は将来有望な選手の発掘に従事していた。現在は年の半分をオーストラリアで過ごし、若手の選手の育成に関わっている。
マンティヤはこれについて「オーストラリアのテニス協会が若手選手を育成する機会を与えてくれたことに感謝している。」と話している。
「オーストラリアでクレーコートを広めようとしているんだ。若い選手にペースの遅いコートで育って欲しいからね。そうすることで、どんなサーフェスでも対応できるようになるのさ。」
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