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男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNPパリバ・マスターズ(パリ/フランス、賞金総額227万ユーロ、ハード)は金曜日に準々決勝を行い、第1シードのR・ナダル(スペイン)が第5シードのN・ダビデンコ(ロシア)と対戦、第1セットを1-6と落とした時点で右ひざの故障のため棄権した。ナダルは第1セットの第5ゲームが終了した時点で治療を受けていた。
ナダルは「ひざに痛みがある。トーナメントが始まった時点で、すでに痛みが少しあった。でも今日の朝、起きてみると、痛みが増していだんだ。」と経過を話した。
続けてナダルは「練習を試みたけど、依然として痛かったので、ドクターのところに行ったんだ。ドクターは抗炎症剤をくれたけど、バックハンドのときに右足で踏ん張ることができなかった。」と話し、肩を落とした。
この日、棄権を余儀なくされたのはナダルだけではなかった。
第2シードのR・フェデラー(スイス)は、腰の痛みのため、J・ブレーク(アメリカ)との準々決勝を戦わないまま、棄権を決めた。フェデラーが大会途中で棄権するのは、過去763試合で初めてのこと。
フェデラーは「ここ数日間、腰に違和感がありました。今朝起きた時点で、昨日受けた治療がまったく効いていませんでいた。100%の力でプレーできないと判断したので、予防措置として、苦渋の選択で棄権を決めました。」と、自身のウェブサイトで語った。
世界1位のナダルと同2位のフェデラーは今年、ウィンブルドンで記憶に残る5セットマッチを戦っていた。この試合に勝ったナダルは、8月にはフェデラーを抜いて世界王者の座を獲得、今季の対フェデラー戦の成績も4勝0敗としていた。
今大会はATPツアーの最終戦であり、世界最強の2人の対決が見られなくなったのは残念であるが、上海で行われる今季最終戦のマスターズ・カップで再び2人の対決が見られるかも知れない。
フェデラーは「上海へ向かうフライトは月曜日の予定です。それまでに回復していることを願っています。回復していなかったら、フライトを延期しなくてはなりません。自信はあるし前向きな気持ちでいるので、これから数日でよくなることを望むばかりです。」と話している。
フェデラーはこれで、今季は全米を含めて4勝したものの、マスターズ・シリーズでの優勝は2003年ぶりに無冠となった。また、フェデラーの1シーズン4勝という優勝の少なさは2002年以来のこと。
他の準々決勝では、昨年優勝の第8シードD・ナルバンディアン(アルゼンチン)が第4シードのA・マレー(英国)を7-6 (7-3), 6-3で下し、準決勝進出を決めた。マレーは2大会連続優勝を果たしての今大会だっただけに、残念な結果となった。
今大会で今季3勝目をねらうナルバンディアンは、準決勝でダビデンコと対戦する。
一方、不戦勝で勝ちあがった第11シードのブレークは、準決勝で第13シードのJW・ツォンガ(フランス)と対戦する。ツォンガは準々決勝で第7シードのA・ロディック(アメリカ)を5-7, 6-4, 7-6 (7-5)で振り切った。
今大会の優勝賞金は36万3600ユーロ。
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