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全豪オープン2009特集

ナダルがフェデラーを倒し初優勝◇ウィンブルドン

ウィンブルドン大会最終日の6日、男子シングルス決勝が行われ、第2シードのR・ナダル(スペイン)が5連覇中のディフェンディング・チャンピオンで、第1シードのR・フェデラー(スイス)を6-4, 6-4, 6-7 (5-7), 6-7 (8-10), 9-7で破り、見事初優勝を果たした。

過去2年連続で決勝に進出しながらも、フェデラーの前に敗れ去っていたナダルにとって、今回の勝利はそのキャリアを変えることになる勝利となった。クレーコート以外でグランドスラムタイトルを獲得した。「前の2回の決勝では惜しいところで負けていた。だけど、彼(フェデラー)はナンバー1で、最高の選手だ。ここで5回優勝しているチャンピオンだ。今、僕が1つ取った。僕にとって、とても大切な日になった。」

今季の全仏オープンで4連覇を達成していたナダルは、1980年のB・ボルグ(スウェーデン)以来となる、同一年での全仏オープンとウィンブルドンの覇者になった。また、スペイン人の優勝者は、1966年のM・サンタナ以来となる。「この感覚を言い表すことなんて不可能だよ。このタイトルが獲れてただ嬉しい。僕にとってこの大会でプレーすることは夢だった。だけど優勝するなんてことは、想像したこともなかった。」

これまでのナダルは、クレーコートのスペシャリストとして名を馳せていたが、フェデラーの5年間に及ぶグラスコートでの優位を覆したことで、男子テニスで最も優れたプレイヤーの一人としての地位を固めた。

ウィンブルドンでの40連勝とグラスコートでの65連勝という、2つの連勝記録を止められたフェデラーは「出来る事は全てした。ラファ(ナダル)は賞賛に値するチャンピオンだ。彼のプレーは、素晴らしかった。」と、相手を讃えるしかなかった。

ファイナルセット第16ゲームに訪れたナダルのマッチポイントで、フェデラーがフォアハンドをネットにかけたとき、ナダルは歓喜と極度の疲労からそのままコートに倒れこみ、そして涙ながらに観客に手を振った。

この日の試合は、数々のテニスの専門家からも絶賛されている。かつて、ボルグの6連覇を阻止し、3度のウィンブルドンチャンピオンに輝き、現在はテレビ解説者のJ・マッケンロー(アメリカ)は「今まで見た中で最も偉大な試合」と評し、あるベテランテニス記者は、「テニスの世界ヘビー級選手権、ウィンブルドンの歴史でも、まれに見る試合」と表現した。

フェデラーは1976年から1980年に5連覇を達成したボルグを超え、オープン化以降初となる6連覇の偉業達成をあと少しで逃した。

「フェデラーは偉大なチャンピオンだ。彼の長所は、負けた時も勝った時も、いつも前向きということ。僕はいつでも彼を尊敬しているし、憧れすら持っている。僕らは良い関係だと思う。」とナダル。

フェデラーは6連覇の達成を逃しただけでなく、先月の全仏オープン決勝で、ナダルに喫したストレート負けのリベンジにも失敗してしまった。

最初の2セットでは、ナダルのストロークに完全に押されていたフェデラーであったが、続く第3セットからは王者の意地を取り戻し、セットカウントを2−2のタイに持ち込み、4時間48分と史上最長となるウィンブルドンの男子シングルス決勝で敗れたフェデラーは、「おそらく、最もつらい敗戦だと思う。プレー自体は悪くなかったが、最初の2セットでミスをし過ぎた。」と語った。

ファイナルセットでは、お互いにサービスキープが続いたが、第15ゲームでフェデラーがストロークを打ち上げてしまい、ナダルにサービスブレークを許すと、最後はフェデラーがこの日52本目となるミスを犯し、ナダルがキャリア5勝目のグランドスラムタイトルを手にした。

この日13本のブレークチャンスがありながら、1本しか活かす事が出来なかったフェデラーにとって、あまりにふさわしい幕切れだった。「簡単にはいかなかったけど、最悪を予期していた。最高のコートで最悪の相手だ。ここでまたプレーするのは喜びなんだ。勝てなかったのは残念だけど、来年また戻ってくるよ。」

雨により開始が30分ほど遅れた決勝は、フェデラーの2セットダウンで幕を開けた。

ミスをわずか7本におさえ、3度のブレークチャンスがあったにも関わらず、第1セットを落としたフェデラーであったが、続く第2セットでは3−0と序盤でリードを奪う。しかし、第8ゲームで再び訪れたチャンスをナダルにしのがれると、流れが変わり、ナダルが連続でブレークに成功、第2セットも奪われる。

第3セットに入り、第7ゲームで0−40のピンチをしのいだフェデラーは、ゲームカウント4−3とリードを奪うが、その後は両者共にサービスキープが続き、この日2度目となる雨により、90分ほど試合は中断される。

試合再開後、フェデラーはタイブレークに持ち込み、3本目のセットポイントでサービスエースを決め、試合は第4セットに入った。

第4セットでも両者のサービスキープは続き、2セット連続でタイブレークに突入する。タイブレーク7−7で迎えたポイントで、ナダルがウィナーを決め、2本目となるチャンピオンシップポイントを迎えたが、今度は逆にフェデラーが2本のウィナーを叩き込み9−7とリードを奪うと、最後はナダルのリターンがオーバーし、ファイナルセットに突入した。

ここでも、両者サービスキープが続き、第4ゲームが終了したところで、3度目の雨による中断をはさみ、翌日に順延する可能性も帯びてきたが、結局25分後に試合は再開され、第8ゲームでフェデラーがブレークチャンスを迎える。しかし、ナダルは強力なフォアハンドでこれをしのぐ。

第11ゲームと第13ゲームで、0−30のピンチをしのいだフェデラーであったが、迎えた第15ゲームで15−40の劣勢から、デュースに持ち込むも最後はナダルにブレークされ、力尽きた。

(2008年7月7日10時59分)
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