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ウィンブルドン大会第10日目の3日、前日に日没のため中断していた、男子シングルス準々決勝の最後の試合が第3セット始めから再開され、R・シュトラー(ドイツ)がA・クレマン(フランス)を6-3, 5-7, 7-6 (8-6), 6-7 (7-9), 8-6で下し、見事ベスト4に進出した。
5時間を超えるマラソンマッチを制したシュトラーは、今回が38回目のグランドスラム出場にして、2回目となる準決勝進出。1回目は、2003年の全豪オープンで、その時は決勝まで進出するもA・アガシ(アメリカ)に敗れている。
「どちらが勝ってもおかしくない試合だった。勝てて本当に幸せさ。間違いなく記憶に残る試合だった。」と、シュトラー。
まれに見る激戦に勝ったシュトラーだが、金曜日には第2シードのR・ナダル(スペイン)との準決勝が待ち構えている。「失うものはなにもない。ただコートに行って、楽しむだけさ。そして出来るだけのことをトライするさ。」
試合再開後、第3セットを勝ち取ったシュトラーは、第4セットで4-1とリードを広げるも、そこからクレマンに巻き返され、タイブレークの末に試合はファイナルセットにもつれ込んだ。
ファイナルセットでは、最初にクレマンがブレークに成功し2-0とリードするも、直後にシュトラーがブレークバックに成功、そのままサービスゲームのキープが続いた。そして、ゲームカウント4-5のシュトラーのサービスゲームで、クレマンが最初のマッチポイントを握ったが、4度のデュースの末に、ここはシュトラーがしのいだ。
ファイナルセット第13ゲームで、15-40とシュトラーがブレークチャンスを迎えたときに、雨が降り出し始め、シュトラーは試合の中断を申し入れたが聞き入れられず続行、結局デュースになったところで試合は中断される。再開後、シュトラーがこの試合8つ目のブレークに成功し、最後は自身のサービスゲームをキープし、5時間12分に及んだ試合を締めくくった。
一方のクレマンは、「今日は素晴らしい試合だった。だけど、グランドスラムの準々決勝で勝てそうで、マッチポイントのチャンスもあったのに、結局は負けてしまった試合のことはコメントしづらいよ。今は少しつらいね。」と、試合後の会見で語った。
30歳になるクレマンは、2001年の全豪オープンで決勝に進出した経験があり、その時はシュトラーと同じく、決勝でアガシに敗れていた。
準決勝に進出したシュトラーは、現在世界ランク94位で、先月のドレスデンの大会でのべスト4進出が今季の最高成績であった。
男子シングルスもう一方の準決勝は、世界ランク1位のR・フェデラー(スイス)と、元王者のM・サフィン(ロシア)で争われる。
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