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(日本、東京)
車いすテニスの世界ランク1位で、今季グランドスラムを達成した国枝慎吾(日本)が2日、都内のホテルで行なわれた第2回「バカラ・アスリーツ・オブ・ザ・イヤー」の表彰式に出席し、フィギュアスケーターの安藤美姫、陸上選手の室伏広治とともに同賞を受賞した。
昨年からバカラ・パシフィック社が始めたこの賞のコンセプトは、『「おめでとう」の何倍かの「ありがとう」を、アスリーツに』ということで、世界基準の選考を行い、受賞者を決定したとのこと。昨年は男子テニス世界1位のR・フェデラー(スイス)や、トリノ・オリンピックのフィギュアスケートで金メダルを獲得した荒川静香さんが受賞した。
バカラ社の小川博社長は、国枝の受賞理由について、車いすテニスの世界ランク単複1位、世界初のグランドスラム達成というテニスでの功績に対する「おめでとう」と、夢の実現にまい進する姿が与える希望、困難を克服した強い精神への感動、さわやかな笑顔での子供達へのテニス指導への「ありがとう」の意を込めたと語った。
今年車いすテニスの四大大会であるオーストラリアン・オープン、ジャパン・オープン、ブリティッシュ・オープン、USオープンを制し、昨年のUSオープンから5大会連続で四大大会を制した国枝は、「大変栄誉ある賞を頂いて凄く嬉しい気持ちと、凄く興奮しています。北京パラリンピックのシングルス・ダブルスでの金メダル獲得を目指して、この4年間やってきましたので、来年が本当の勝負の年だと思っています。」とコメントした。
日本テニスの低迷に関して質問された王者フェデラーが「日本には国枝と斎田(悟司)がいるじゃないか!」とコメントしたことについて、「光栄なことで、フェデラーともウィンブルドンの会場で会ったことがあり、紳士的な人柄に、僕も人間性を見習いたいと思いました。」と語った。
また国枝は、車いすテニスに励む子供達に向けて、「この賞を頂いて、車いすテニスが1つのスポーツとして認められたことを誇りに思います。これから頑張ろうという子達に僕も何かできることがあれば助けていきたいと思います。」と話した。
なお受賞した3名には、バカラトロフィー『ペルセウス』と副賞のシャンデリア『ミルニュイ』が贈られた。国枝に贈られたシャンデリアは、「まっすぐで澄んだ心」イメージしたクリアのシェードが入れられている。
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