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最後のポイントも何でもないフォアのミスだった。打った瞬間にアウトと分かるボールに杉山は悲鳴のような声を上げた。「チャンスでも、それをポイントにしていけない」と、不完全燃焼に表情が曇った。
相手は世界ランキング156位と格下で、予選を勝ち上がってきた19歳。左利きで、178センチの長身を生かした独特のサーブが武器だ。「そんなに速くはないが、コースを読みにくかった」と、6本のエースを許した。
それでも杉山が勝てない試合ではなかった。第1セットを失ったが、第2セットは相手に慣れて取り返した。流れをつかんで迎えたはずの第3セット序盤が誤算だった。
第2ゲームでストロークのミスが続きブレークを許した。挽回(ばんかい)の好機をつかんだ第3ゲームも要所でショットが乱れて取れず、ゲームカウントは0-3。「1-2だったらだいぶ違った」と悔やむ場面だ。母の芙沙子コーチは「(気持ちが)引いてしまったように見えた。攻めてなんぼなのに」と指摘した。
勝てば、第1シードのエナンと戦えた。55度目の4大大会だった32歳にとって、収穫の少ない2回戦敗退。「いい時はいいのに、ここという時に崩れたり…。気持ちなのか、テニスを分かっていないのか」。整理しきれない課題が残った。(共同)
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