男子テニスの国別対抗戦デビスカップは2日、来年2025年から2027年にかけての3年間、世界1を決めるファイナルズ ファイナル8をイタリアで開催すると発表した。イタリアは国をあげてテニスの強化に取り組んでいるほか、近年は豊富な資金を持つサウジアラビアも台頭。テニス界はイタリアとサウジアラビアの2国が確固たる地位を築き始めている。
>>テニス365運営メンバー募集中<<デビスカップファイナルズ ファイナル8は予選を勝ち抜いた7ヵ国プラス、前年優勝国の1ヵ国がトーナメント形式で優勝を争う1年の最後に行われる頂上決戦。世界ランク1位である
J・シナー(イタリア)やシングルス上位ランカーの
L・ムセッティ(イタリア)、
M・ベレッティーニ(イタリア)、そして
F・フォニーニ(イタリア)など若手・中堅・ベテランが揃うイタリアは昨年と今年の2連覇を達成した。
黄金期を迎えたいイタリアは先日、男子テニスツアーの最終戦Nitto ATPファイナルズのイタリア開催の権利も延長。ATPのチェアマンを務めるアンドレア・ガウデンツィ氏もイタリア国籍で、まさにイタリアが確固たる地位を築いたかたちとなった。
そのイタリアも突然シナーが生まれたわけではなく、ITFツアーやチャレンジャー大会なども数多く開催している経緯がある。長年の育成が花開くことになり、男子トップ100にはシナーのほかにも
F・コボッリ(イタリア)や
M・アルナルディ(イタリア)ら9名が、女子では世界ランク4位の
J・パオリーニ(イタリア)など3名がトップ100に入っている。
また、イタリアと同じくテニス界で急速に力をつけているのがサウジアラビアだ。サウジアラビアは豊富な資金をもとに高額賞金のエキシビションマッチなどを開催。10月のザ・シックスキングススラム(サウジアラビア/リヤド、室内ハード)では、3試合を戦い優勝したシナーが約9億円の賞金を手にした。
さらにサウジアラビアは女子テニスの最終戦WTAファイナルズ、20歳以下最終戦Next Gen ATPファイナルズも開催。開催都市はリヤドかジッダの2大都市が中心となっているが、他国が太刀打ちできない高額な賞金でエキシビションマッチではない公式戦の誘致に成功している。
育成が実を結んだイタリアとオイルマネーを有するサウジアラビア。四大大会が開かれるアメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスとは異なる2つの国が、現在はテニス界をリードしている。
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