HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
(イギリス、ウィンブルドン)
ウィンブルドンは12日目の7日、女子シングルス決勝を行い、V・ウィリアムズ(アメリカ)がM・バルトリ(フランス)を6-4, 6-1で下し、見事4度目の栄冠に輝いた。ヴィーナスはこれが6度目のウィンブルドン決勝だった。
怪我のため世界ランキングも落ちていたヴィーナスは今大会第23シード、相手のバルトリも第18シードと、これはウィンブルドン史上で最も下位選手同士の決勝となった。しかし、その長い怪我を克服してのウィンブルドンタイトルだけに、ヴィーナスの喜びもひとしおだった。
「とにかく沢山の人に感謝したい。とくに妹のセリーナは、全豪オープンで優勝して、私に勇気とやる気を与えてくれた。怪我で苦しんでいるときも、家族の暖かい目があった。長いつらい時期だったけど、こうしてここに立てるのはとても嬉しい。4度目の優勝は、もちろん私ならできると信じていたけど、本当にそれが実現するのは別次元の話よ。」と、興奮冷めやらずヴィーナスは語った。
2000年、2001年、2005年にこの聖地を制したヴィーナスが、再び栄冠に輝いた。今季は手首の怪我で序盤戦を欠場。復帰後も以前の強さは影を潜めていたが、今大会では試合を重ねるごとに女王として存在感を強めていった。
決勝では、初のグランドスラム決勝に臨んだ22歳のバルトリと対戦。相手の動きに硬さが見られるうちに3-0とリードした。その後、緊張の取れたバルトリに追いつかれるものの、第10ゲームをブレークして第1セットを奪った。
第2セットではヴィーナスが3-0と先行したところで、バルトリが足のまめを治療。同時にヴィーナスも左太ももにテーピングを施すが、その後もヴィーナス優勢の流れは変わらず、最後はバルトリのボディを狙ったサーブが決まり、4度目の芝の女王の座を勝ち取った。
一方のバルトリは、2週目に入っても優勝候補の一角にさえ入っていなかったが、前哨戦からの好調さを維持し、強豪を次々と倒すと昨日は優勝候補筆頭と見られていたJ・エナン(ベルギー)を倒す大波乱を演じた。しかし、その大一番の疲れからは脱しきれていなかったようで、今日はただただヴィーナスのプレーに圧倒された。
「ヴィーナスのテニスは信じられなかった。あれだけボールのリーチが広いなんて、人間業ではないわ。しかも返ってくるボールがもっとハードだもの。私も全力をつくしたけど、お手上げだった。」と、絶好調のヴィーナスには歯が立たないとバルトリは語った。「でも、来年もここに戻ってくることができれば、ぜひトロフィーを手にしたい。」と、自身最高のグランドスラムをくくった。
その他のニュース
|
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.