（フランス、パリ）
全仏オープン5日目、3連覇を狙うＲ・ナダル（スペイン）はＦ・チポッラ（イタリア）と２回戦を行い、6-2, 6-1, 6-4で危なげなく勝ち、3回戦進出を決めた。
チポッラは世界ランキング227位で、１回戦では相手のＴ・ガバシュビリ（ロシア）がリードしていながらも棄権したため、ラッキーな2回戦進出を果たしていた。
「（格下だからと言っても）どんなことが起こるかわからない。でも、自分のテニスさえすれば勝つ可能性のほうが大きいことも知っている。」と語るナダルだが、この日のプレーはいつものように全力投球とも言えず、33本もミスを犯し、ウィナーもわずか9本だった。しかし、ファーストサーブは78％の確率で決めた。
ナダルは3回戦ではＡ・モンタネス（スペイン）と対戦する。
同じドローの山で要注意とされるのが第6シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）。2日連続の試合となったが、Ｌ・レクーデル（フランス）を6-3, 3-6, 6-3, 6-1で下して３回戦へ進んだ。
この日最も会場を沸かせた試合となったのは、第14シードＬ・ヒューイット（オーストラリア）対Ｇ・ガウディオ（アルゼンチン）戦で、２セットリードを許したヒューイットが見事なまでの逆転劇を披露し、4-6, 3-6, 6-2, 6-4, 6-2で2004年覇者を下した。
「2回戦でガウディオと当たるなんてタフなドローだ。彼はバックハンドも素晴らしかったので、こっちは我慢して、とにかく1セットずつとって行くことに集中した。」と、ヒューイットは試合を振り返った。
その他昨年4強入りしている第7シードＩ・リュビチッチ（クロアチア）はＳ・ワウリンカ（スイス）を6-4, 6-3, 6-7 (3-7), 6-3で下して3回戦へ駒を進めているほか、第12シードＤ・フェレール（スペイン）、第16シードＭ・バグダティス（キプロス）、第23シードＣ・モーヤ（スペイン）なども勝ち進んでいる。
（2007年6月1日7時40分）
世界13位 2時間40分超え死闘制し8強 
