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大逆転の金メダルだった。4-0から、5ゲーム連取で玉泉、上嶋組が勝利。日本勢対決の勝敗を分けたのは「意地ですかね」と玉泉は照れた。
辻、浜中組とは合宿を重ねてきた仲間。上嶋は「お互い知り尽くしているから、裏をかくのか、そのままいくのか」との迷いもあった。追い込まれて、3歳上の玉泉が「2人で楽しくプレーしようよ」と笑顔で声を掛けた。それが流れを変えるきっかけだった。
結成5年目。玉泉が東芝姫路に入って、壁にぶつかっていたころに上嶋に巡り合った。「びっくりするようなところでボレーに出る。反射神経もすごい」と玉泉が評する大胆な動き。それに後衛の玉泉の堅実な組み立てがかみ合い、2002年から国内の主要タイトルを次々と獲得。一昨年のアジア選手権、昨年の東アジア大会も制した。地元の兵庫国体があった今季を最後に、玉泉は引退する。これが最後の国際大会だった。
上嶋は「先輩の最後ということで勝ちたかった」と言い、玉泉は「いいプレゼントをもらえた。今までで一番うれしいかも」と、にっこりほほ笑んだ。表彰台のてっぺんで金色に輝くメダルを誇らしげに掲げた。(共同)(了)
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