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(タイ、バンコク)
タイ・オープン(賞金総額55万ドル)は、火曜日にシングルス1回戦などが行われ、トップシードのI・リュビチッチ(クロアチア)がF・ビセンテ(スペイン)を6-3, 3-6, 6-4のフルセットで倒し辛うじて2回戦へ進んだ。
世界3位のリュビチッチは、1時間56分に及ぶ大接戦を強いられたが、合計19本のサービスエースを放ちビセンテを振り切った。「今日のプレーには満足しているけど、ナンバーワン(シード)になるということは1回戦なんかで負けちゃいけないということ。彼(ビセンテ)も良い選手だけれど、タフな状況に置かれたときには僕のほうが上手だった。」リュビチッチは次の試合でB・ベッカー(ドイツ)と対戦する。USオープンでA・アガシ(アメリカ)に引導を渡したことでも記憶に新しいベッカーは、1回戦でM・ダニエル(ブラジル)を6-3, 6-2で下しての勝ち上がり。
2003年全仏オープン覇者で、今大会第6シードのJ・C・フェレーロ(スペイン)はM・ズベレフ(ドイツ)に6-4, 2-6, 4-6の逆転で敗れ大会をあとにした。19歳のズベレフはモスクワ生まれのドイツ国籍で、現在ランキング196位と、フェレーロより178位も下にいる選手。「生涯最高の勝利。サーブ&ボレーで彼のゲームを壊すことに成功し、終始彼にリズムを掴ませなかった。」と満足げだった。
このほか第7シードのR・ジネプリ(アメリカ)もK・カールセン(デンマーク)を6-3, 6-4で倒して2回戦進出を決めている。
また来週AIGジャパンオープンに出場予定の第2シードM・バグダティス(キプロス)が肩の怪我を理由に急遽大会欠場を表明した。「人生にはいろんな出来事がある。アジアではラッキーなことが続いていたし、ベストのプレーが出来ていたから、(欠場は)とても残念。」と話していた。バグダティスに代わり、岩渕 聡が急遽本選入りを果たし1回戦でJ・ベネトー(フランス)と対戦することになった。
2連覇中のディフェンディング・チャンピオンのR・フェデラー(スイス)は今年はエントリーしていない。
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