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2年ぶりの決勝進出を決めたフェデラー |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープンテニス大会12日目の金曜日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのR・フェデラー(スイス)が、第21シードのN・キーファー(ドイツ)を6-3, 5-7, 6-0, 6-2で破り、決勝進出を決めた。フェデラーは1994年にP・サンプラス(アメリカ)が達成して以来となる、グランドスラム3大会連続制覇まであと一勝と迫った。
過去2試合で、僅か9セットしかプレーせずにここまで勝ち上がってきたフェデラーは、大接戦を戦ってきたキーファーに比べ、体力面で明らかに優位にたっていた。まさにその優位性を象徴するように、フェデラーは、序盤からキーファーを前後左右に一方的に攻め立て、実に9本のフォアハンド・ウィナーを奪い第1セットを6-3であっさり奪取する。第2セットこそキーファーの粘りに屈し5-7でセットを落とすものの、第3セット以降はまさに異次元の強さを見せつけキーファーを圧倒する。他の選手であればエースになるはずのキーファーのショットも、フェデラー相手ではエースにならない。万策尽きたキーファーを王者は残酷なまでに攻めたて、結局第3、第4セットを、6-0,6-2と一方的に奪い決勝進出を決めた。フェデラーが第3セットに要した時間は僅か25分、第4セットも35分という短さだった。
「今日は一気にレベルを上げて攻めるべき場面でしっかり攻めることが出来た」と語っていたフェデラーは、グランドスラム3大会連続制覇を目指し、ノーシードのM・バグダティス(キプロス)と決勝で顔を合わせる。今大会大旋風を巻き起こしているバグダティスは準決勝で、D・ナルバンディアン(アルゼンチン)を3-6, 5-7, 6-3, 6-4, 6-4のフルセットで下し、決勝進出を決めている。
(2006年1月27日)