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バイディソバを圧倒した第3シードのモレスモ |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープン大会8日目の23日、昨日に続き男女シングルスのベスト8を決める4回戦が行われている。第1試合では、第3シードのA・モレスモ(フランス)が第16シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)を6-1, 6-1のストレートで下して、3年連続の準々決勝進出を決めた。
モレスモとバイディソバは以前一度だけ対戦したことがあり、その時はモレスモが僅差で勝利していた。今日の試合でも、バイディソバの強烈なストロークがモレスモを苦しめると予想されたが、いつもの強打はモレスモの緩急のついたストロークの前に鳴りを潜め、終始モレスモのペースで試合が進んだ。
トップスピン、スライスと多彩なショットを織り交ぜた攻撃で第1セットをモレスモが6-1で先取すると、第2セットでも5ゲーム連取でバイディソバを追い詰める。一方、いつにもなくミスが続くバイディソバは1ゲームを返すのが精一杯で、第2セットもモレスモが6-1で取って勝負を決めた。
昨年末の女子最終戦チャンピオンシップで念願のビッグタイトルを手にしたモレスモは、年始の大会では初戦で敗れていたが、1999年には決勝まで進んだことのある全豪オープンで調子を上げてきている。次の試合では、P・シュニーダー(スイス)とA・ミスキナ(ロシア)の勝者と顔を合わせる。
男子シングルスでは、第21シードのN・キーファー(ドイツ)がノーシードのJ・I・チェラ(アルゼンチン)を7-6 (7-4), 6-3, 6-3のストレートで下して、準々決勝進出を決めた。チェラは2回戦で、地元出身で昨年準優勝のL・ヒューイット(オーストラリア)を倒していただけに、悔しい敗戦となってしまった。キーファーは次の試合で、S・グロージャン(フランス)とP・H・マチュー(フランス)のフランス勢対決を制した方と対戦する。
その他、今日から始まったジュニアの部では、男子15シードの錦織圭がP-M・プスカス(ルーマニア)を6-1, 6-0で下して、初戦を突破した。鵜沢周平が1回戦でオーストラリアのE・ボウシャーに挑んだが、5-7, 4-6で惜しくも敗れた。
また、女子の部では、注目の森田あゆみ(日本)が第4シードで登場する。
(2006年1月23日)