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王者の風格を漂わせるフェデラー |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
いよいよ今日から全豪オープンが始まる。今大会M・サフィン(ロシア)、R・ナダル(スペイン)、A・アガシ(アメリカ)らトップ選手が怪我のため欠場する中、男子では世界ランキングNo.1のフェデラーが圧倒的に優勝候補と見られている。
「優勝候補として大きな期待を寄せられるのは嬉しいことだよ。チャレンジャーとして期待されるより、優勝候補として期待される方がより嬉しいね。試合に勝つためのメンタルなタフさも自分にはあるしね。」と、プレッシャーをもものともしない様子のフェデラー。
順当に勝ち進めばフェデラーは準決勝で地元オーストラリア期待のL・ヒューイット(オーストラリア)と対戦することとなる。フェデラーに対しここ9連敗と分が悪いヒューイットは、地元ファンからの大きなプレッシャーに若干当惑気味。
「全豪オープンに来るたびに、僕にはいつも以上の期待がされていると感じるんだ。トップ10かトップ20にもっとオーストラリア人選手が出てこないことには、このままこんな状況が続くんだろうね。まあ、それを覚悟して選手人生を送らないとね。」と語るヒューイット。
さて、ナダルの欠場により第2シードとなり、フェデラーとは別の山になったラッキーパーソンはA・ロディック(アメリカ)。これで決勝までフェデラーとぶつかることはない。2004年、2005年とウィンブルドン決勝で続けてフェデラーに敗れているだけに、今回は雪辱を果たし3度目の正直となるだろうか。
「去年は直前にデビスカップもあったので、全豪オープンへの準備期間が短かった。でも今年は準備万全だよ。」と意気込むロディックは、フェデラーとの頂上決戦に向けて、その過程でD・ナルバンディアン(アルゼンチン)やG・ガウディオ(アルゼンチン)らの強豪とも対戦する。
(2006年1月16日)