|
「道はこれから」と試合を重ねるヒンギス |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、シドニー)
男女共同開催のメディバンク国際(賞金総額101万9千ドル)の2日目、1回戦に出場した
M・ヒンギス(スイス)は、第5シードの
J・エナン=アルデンヌ(ベルギー)に3-6, 3-6で押し切られ、惜しくも1回戦敗退となった。
「スイス・ミス」のニックネームを持ち5回のグランドスラム優勝を誇るヒンギスは、3年ぶりの復帰第1戦となった先週のゴールドコーストではベスト4にまで進出する快進撃を見せたが、全仏オープン覇者のエナン=アルデンヌの前には屈する形となった。
試合は、エナン=アルデンヌがヒンギスの最初のサービスゲームをブレークして始まった。以降もペースをつかめないヒンギスに対し、特にスピードが落ちるセカンドサーブを徹底的に打ち返すエナン=アルデンヌが終始リードし、合計4つのブレークを決めて勝利した。
「遅かれ早かれトップ10選手と対戦しないことには、今の自分の実力がわからない。ジュスティーヌ(エナン=アルデンヌ)もしばらくブランクがあったわけで、今年に入ってからは私のほうが試合を積んでいるから、それはプラスかもね。とにかく今の私はジュスティーヌに対して失うものはないわ。」と試合前には意気込んでいたヒンギスだが、やはり3年間の空白はそう簡単には埋まらないのだろうか。両者は2000年に2度対戦していずれもヒンギスが勝っているが、その時はまだエナン=アルデンヌはようやく頭角を現し始めていた時期に過ぎなかった。
「3年前と違って今の女子テニスはパワーが必要。」とそのエナン=アルデンヌも、ヒンギスが不在だった間の環境の変化を語っていた。また自らの体調についても「ここ9ヶ月ほどで初めて足の痛みを感じないでプレーができた。」と、彼女も本格復帰を目指す。
ヒンギスを先週の準決勝で下したF・ぺネッタは、今週はその勢いを持続できず、N・リー(中国)に4-6, 1-6で敗れた。リーはトップシードの
K・クレイステルス(ベルギー)(1回戦免除)と2回戦で対戦する。
先週の開幕戦で1回戦敗退を喫していた
杉山 愛(日本)は、この日第7シードの
F・スキアボーネ(イタリア)と対戦したが、まったく精彩を欠くプレーで、1-6, 2-6で惨敗した。
男子部門では、トップシードの
L・ヒューイット(オーストラリア)が
V・スペーディア(アメリカ)を2-6, 7-5, 6-3で順当に下したが、第5シードの
J・C・フェレーロ(スペイン)はC・グシオネ(オーストラリア)に6-4, 3-6, 5-7の逆転負けを喫してしまった。
その他、
J・メルツァー(オーストリア)が
J・I・チェラ(アルゼンチン)を6-1, 7-6(7-1)で下し、ヒューイットとの2回戦に挑む。
(2005年1月9日)