シナー 圧巻の2連覇「努力してきた」

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優勝を飾ったシナー
画像提供:ゲッティイメージズ

テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は26日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)が第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)に6-3, 7-6 (7-4), 6-3のストレートで完勝し、同大会2連覇を達成するとともに、四大大会で3度目の優勝を飾った。表彰式でシナーは「努力をしてきた」と語った。

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23歳で世界ランク1位のシナーが同大会に出場するのは6年連続6度目。昨年優勝を飾っており、今大会には連覇を狙って第1シードとして出場した。

シナーは1回戦で世界ランク36位のN・ジャリー(チリ)、2回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同173位のT・スクールケイト(オーストラリア)、3回戦で同46位のM・ギロン(アメリカ)、4回戦で第13シードのH・ルーネ(デンマーク)、準々決勝で第8シードのA・デ ミノー(オーストラリア)、準決勝で第21シードのB・シェルトン(アメリカ)を下し2年連続で決勝進出を果たした。

世界ランク2位のズベレフとの顔合わせとなった決勝戦、シナーはファーストサービス時に84パーセントの確率でポイントを獲得し、ズベレフに1度もブレークポイントを与えず、リターンゲームでは第1セットと第3セットで1度ずつブレークに成功。試合を通じて32本ものウィナーを決めたシナーが終始主導権を握り、圧倒的な強さで大会連覇を成し遂げた。

シナーはこれが昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)に続く四大大会2大会連続3度目の優勝。シナーは同種目で四大大会を3度制覇した初のイタリア人選手となった。

また、ハードコートの四大大会を3大会連続で制覇したのは、1968年のオープン化以降、史上5人目の快挙となった。

表彰式でシナーはまずズベレフを労った。

「まずはサーシャ(ズベレフ)、またしても君とチーム、そして家族にとって厳しい1日になった。君の背後には素晴らしいチームがいるし、君は素晴らしい選手だ。選手やコーチ全員が君が選手として、そして人間としてどれほど強いかを知っているので、自分を信じ続けてほしい。君がすぐにこのトロフィーを掲げられると僕たちはみんな信じているから、このまま頑張ってほしい」

続けて、シナーはチームに感謝を述べた。

「この地位に立つために僕たちは多くの努力をしてきた。この瞬間を君たち全員と共有できるのは素晴らしい気分だ。チームの一部と家族は家にいるが、この気持ちをみんなと共有できるのは素晴らしいよ」

一方、敗れたズベレフは四大大会初制覇とはならなかった。

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