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ボレー編

Vol.5 上級者への道 ボレー編 下巻

目標とサナギの技術 一撃必殺のドロップボレー

目標=一発で決まる必殺のドロップボレー

ドロップボレーの場合は、相手に拾われると逆にこちらがピンチになりやすいので、できるだけ一発で決めるのが目標となる。
ただし、ゴルフのようにバックスピンで後ろに戻すことは考える必要はない。漫画ではないので、そんなショットはプロでも必要ないのだ。
【目標】T.ヘンマンのフォアハンド・ドロップボレー
ソフトなタッチでボールの勢いを見事に殺した模範的なドロップボレーの例。ボールの打ち出し角度は45度近くあり、かなり「打ち上げる」感覚が強いことがわかる。また、テイクバックの5あたりまでは、通常の深いボレーが打てるような状態になっており、わずかだがスウィングも存在する。

サナギの段階=ボールの放物線のコントロールを磨く

ドロップボレーは、他のボレーとは異なる特殊なものというイメージを持っている人が多いが、それは誤解だ。基本的には、ボールの放物線が小さいだけの「浅いボレー」であり、スウィングに関しても本質的な違いはない。「小さなロブボレー」が打てればOKだ。

したがってサナギの段階では、「放物線のコントロールを磨く」ことが大切になる。理想は、さまざまな軌道で、さまざまな場所にボールを落とせるようになることで、そのためには飛んでいくボールのイメージ(軌道)を頭の中に描きながら打つことが大切になる。

またアンダースピンの回転量は、人によって個人差があって良い。完全なフラットでも小さく落とせば決まるが、ある程度回転をかけたほうが、短く落としやすくなる。ただし、「回転を多くする」という意識は不用だ。

練習法としては、下のイラストで説明したものの他に、同じ力加減で、高く浅く打ったり、低く深く打ったり、軌道をいろいろ変えて打ってみるという練習がお勧めだ。その中で、頭の中でボールの線が描けるようになってきたら、少しずつ落とす位置を浅くしていこう。そのとき、インパクトで完全にラケットを止めてしまうと、腕が硬くなってボールが飛びすぎてしまうので注意したい。

いくらドロップボレーでも、まったくスウィングしないのは、かえって良くない。とくに、ラケットを打点に置いて待っているというのは禁物だ。一見そのほうが正確に当てやすいように思えるが、実際はある程度スウィングしたほうが当てやすいし、微妙なタッチも出しやすい。また、相手に読まれるのを防ぐという意味でも、通常と同じテイクバックから打つことが大切だ。

なかなかボールを浅く落とすことができない人には、このようにボールを後ろに打つ練習をするのがお勧めだ。後ろにそらす打ち方から、少しずつボールを前に飛ばすようにしていけば、ボールを自分の足下に落とすこともできるようになるし、自然にスライス回転もかかるはずだ。また、ボールを2度打つ(1度目は小さく真上に上げる)ボレー&ボレーをするのも効果的だ。

インパクトの瞬間のイメージは、人によってさまざまだが、「ボールを下から包みこむようなイメージ」を持つと失敗は少ない。その他に「弱く受け止める」、「触れる」、「ラケットを柔らかく止める」といった感覚もあるが、ラケットを完全に止めると、逆に腕が硬くなってボールが飛びすぎてしまうので注意しよう。

【サナギ】J.ビョークマンのバックハンド・ドロップボレー
正面から見ると、3あたりまではほぼ通常と変わらないテイクバックで、インパクトの当たりを弱くして浅く落としている。10~11あたりを見ると、かなり高く打ち上げており、「小さなロブ」という感覚に近い。サナギの段階では、この「小さなロブ」の放物線を調節する感覚を磨くことが大切だ。
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目標とサナギの技術 角度で決める アングルボレー >>

(テニスジャーナル 2003年8月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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