男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は8日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク20位の
U・アンベール(フランス)は同27位の
A・ポピリン(オーストラリア)に6-3, 6-7 (2-7), 4-6の2時間50分に及ぶ激闘の末に逆転で敗れ初戦敗退となった。アンベールはこの試合に右手の小指を骨折したまま強行出場した。
>>【動画】骨折したまま果敢に戦うアンベール、実際のプレー<<>>アルカラス、ジョコビッチら モンテカルロ・マスターズ組合せ<<26歳のアンベールが同大会に出場するのは5年連続5度目。最高成績は昨年のベスト8となっている。
大会公式サイトによるとアンベールは、先週の土曜日にベッドサイドのテーブルに右手の小指をぶつけ骨折。左利きのアンベールにとっては幸い利き手とは逆の手の負傷となったが、この日の試合には薬指と小指を中心に右手を大きく包帯で固定して出場した。
右手で完全に自由に動かせるのは親指、人差し指、中指だけの状態でアンベールは試合に臨むと、サービス時は3本の指で器用にトスを上げ影響を感じさせないプレーを披露。
さらに最も影響が懸念された両手バックハンドでも、ポピリンのフォアハンドと互角のラリーを展開するシーンも多々あり、力強いショットでポイントを決める場面もあった。
アンベールは第1セット、相手に1度もブレークを与えず、リターンゲームでは1度のブレークを果たし先行。しかし、第2セットでは両者キープを続け突入したタイブレークを落とし1セットオールに追いつかれると、ファイナルセットの第9ゲームでこの試合初となるブレークを許し2時間50分で惜しくも敗れた。
大会公式サイトにはアンベールのコメントが掲載されており「勝ちたい一心で僕は戦った」「医師から許可をもらった。挑戦しない方がもっとイライラしていただろう」と語っている。
さらにアンベールは「医師が同意すればプレーする。1日1日をかけて様子を見ていく」と話し、今後のプレーにも意欲を示した。
一方、勝利したポピリンは2回戦で第14シードの
F・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。ティアフォーは1回戦で世界ランク47位の
M・キツマノビッチ(セルビア)を下しての勝ち上がり。
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