男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATPマスターズ)は10月31日、シングルス3回戦が行われ、第2シードの
C・アルカラス(スペイン)は第15シードの
U・アンベール(フランス)に1-6, 6-3, 5-7のフルセットで敗れ、ベスト8進出とはならなかった。
>>ズベレフら パリ・マスターズ組合せ<<>>錦織 圭ら スロバキアOP組合せ<<上位8シードは1回戦免除のため2回戦から登場した世界ランク2位のアルカラスは、初戦で世界ランク37位の
N・ジャリー(チリ)をストレートで下して3回戦に駒を進めた。一方のアンベールは1回戦で同35位の
B・ナカシマ(アメリカ)、2回戦で同49位の
M・ギロン(アメリカ)を破り16強へと進出している。
3回戦の第1セット、アルカラスはセカンドサービス時のポイント獲得率が0パーセントに終わるなどサービスゲームで安定感が出ず、2度のブレークを許して先行される。
第2セットはファーストサービスが入ったときに92パーセントの高い確率でポイントを獲得するなどサービスゲームでキープが続き、アンベールに1度もブレークポイントを握らせずセットカウント1-1に追いつくが、ファイナルセットでは3本のダブルフォルトを犯すなど再びサービスが不安定に。1度ブレークを許すと、自身は1度もブレークチャンスを作ることができずに2時間16分で力尽きた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはアルカラスのコメントが掲載。地元フランス勢の応援に背中を押されたアンベールの強さを語った。
「もっといいプレーができたと思う。でも、今日の、いまの自分のレベルとしてはすべてを出し切れたと思うよ。最後のポイントまで戦った。ウゴ(アンベール)を祝福しなければならない。彼のパフォーマンスは本当に高いと思う。彼のボールの打ち方は信じられない。素晴らしいよ。僕と対戦するたびに、彼のレベルが上がっているように感じるんだ。彼は本当にレベルの高いテニスをしている。パリではなおさらだ。だから彼におめでとうと伝えたいし、幸運を祈りたい」
今大会は開幕前に第1シードの
J・シナー(イタリア)がウイルス感染のため棄権を発表。3回戦で第2シードのアルカラスが敗れたことで、ベスト8に勝ち残ったトップシードが第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)となった。
アンベールは準々決勝で世界ランク28位の
J・トンプソン(オーストラリア)と対戦する。トンプソンは3回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同58位の
A・マナリノ(フランス)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日にはズベレフや第8シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)、第9シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)、第10シードの
S・チチパス(ギリシャ)らが8強入りを決めた。
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