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錦織圭、接戦の末に敗北「まだまだ体力不足」

錦織圭
会見に臨んだ錦織
画像提供: tennis365.net
男子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/東京、ハード、ATP500)は29日にシングルス準々決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク200位の錦織圭は第6シードのH・ルーネ(デンマーク)に6-3, 2-6, 5-7の逆転で敗れ、2018年以来6年ぶりの出場となった同大会でベスト4進出とはならなかった。試合後の会見では「まだまだ体力不足」と語った。

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34歳で元世界ランク4位の錦織が同大会に出場するのは2018年以来6年ぶり。2012年と2014年には優勝を飾っており、最後の出場となった2018年は準優勝している。

今大会は、1回戦でプロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)で出場した世界ランク212位のM・チリッチ(クロアチア)、2回戦では同29位のJ・トンプソン(オーストラリア)を下して6年ぶりのベスト8入りを決めた。一方のルーネは1回戦で同22位のA・タビロ(チリ)、2回戦でワイルドカードで出場した同59位の西岡良仁を下しての勝ち上がり。

満員の有明コロシアムで行われたこの試合、錦織は積極的にネットに出てルーネの出鼻を挫き第1セット第2ゲームで行きなりブレークに成功すると、サービスゲームでは強烈なフォアハンドのウィナーを決めるなど世界ランク14位のルーネに挽回させることなく先行する。第1セットで錦織はサービスゲームで5ポイントしか落とすことがなかった。

第2セット、互いにトイレットブレイクを挟み仕切り直しとなったなか、序盤は互いにサービスゲームのキープが続くが、第6ゲームでは26本のロングラリーの末にポイントを落としブレークポイントを握られる。15-40からドロップショットで1本凌いだ錦織だが、最後はルーネのフォアハンドが決まり先にブレークを許した。その後も我慢のテニスが続く錦織は第8ゲームでもブレークされ、中盤から4ゲーム連取を許しセットカウント1-1に追いつかれた。

ファイナルセット、第2ゲームの錦織サービス時にはルーネが転倒し右ひざを気にする場面もあったが、互いにサービスゲームのキープを続けていく。迎えた第5ゲーム、耐えてきた錦織がブレークチャンスを掴むも、ここはルーネがサーブ&ボレーで凌ぐ。しかし、徐々にルーネはしぶといプレーを見せる錦織に対しイライラを募らせていくと、錦織は第7ゲームでリードを奪うブレークに成功。有明コロシアムが大きな歓声に包まれるなか、錦織も拳を握りしめ喜びを露わにした。

第7ゲーム終了時にルーネは右ひざの違和感のためメディカルタイムアウトを要求し治療を行ったが、再開後も錦織はサービスゲームのキープを続ける。しかし、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでブレークバックを許すと、続く第12ゲームでもブレークを奪われ、約2時間16分の激闘の末に力尽きた。

試合後の会見で錦織は「今日の試合はルーネが第2・第3セットでレベルを上げてきたと思います。第3セットは特に彼は集中していたので、彼が勝つことは予想できたかなと思います」とコメントした。

「いい試合はできて、自分のなかでも十分いいテニスはできていました。細かいところはまだまだ足りないなとは感じたので、そこをしっかり修正していきたいと思います。簡単なミスも最後出てしまいましたし、足が動かないときもあったので、まだまだ体力不足とバネの無さは最後に出たかなと思います。でも彼(ルーネ)も要所要所で良いプレーはしていて、1セット目と違ってかなりレベルは上げていました。彼が良かったというのも正直あります。そこは認めざるをえないかなと思います」

「1セット目は(ルーネが)だいぶ荒かったのでこのままじゃ終わらないだろうと思っていました。セカンドの終わりくらいからはけっこうきつかったです。長いラリーもあって、ショットも決まらなくなっていたので、何かアクションを起こさないとなと。1セット目は起こさなくても取れていたので、そこから長いラリーが増えてきたのも大変でした」

勝利したルーネは準決勝で第8シードのB・シェルトン(アメリカ)と世界ランク24位のA・フィス(フランス)のどちらかと対戦する。

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