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マレー「うれし涙出た」複8強

アンディ・マレー、ダニエル・エヴァンス
エヴァンスと抱き合うマレー
画像提供: ゲッティイメージズ
パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)は日本時間31日(現地30日)、テニス競技の男子ダブルス2回戦が行われ、A・マレー(イギリス)/ D・エヴァンス(イギリス)組がS・ジレ(ベルギー)/ J・フリーゲン(ベルギー)組を6-3, 6-7 (8-10), [11-9]のフルセットで破り、ベスト8進出を果たした。試合後、マレーは「うれし涙が出たよ」と語った。

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今大会限りでの現役引退を表明している37歳マレーはキャリアでシングルス46個のタイトルを掲げており、四大大会ではウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で2勝、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で1勝を飾っている。

また、2012年のロンドンオリンピック(イギリス/ロンドン、芝)男子シングルスではイギリス人男子として104年ぶりに金メダルを獲得。続く2016年のリオデジャネイロオリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)でも金メダルに輝き、史上初となるオリンピック連覇の偉業を成し遂げた。

度重なる怪我に苦しめられたマレーは今月23日に今大会での引退を表明。当初はシングルス出場を予定していたが25日に欠場が決定したため、現役最後の試合はエヴァンスとの男子ダブルスとなった。

今大会の1回戦では錦織圭/ ダニエル太郎組を2-6, 7-6 (7-5), [11-9]の大逆転で破り、初戦突破を果たしている。

そして2回戦の第1セット、第1ゲームで2度のブレークポイントを凌いだマレー/エヴァンス組は直後の第2ゲームでブレークに成功。このリードを守り先行する。

続く第2セット、互いにサービスキープしタイブレークに突入。マレー/エヴァンス組は2本のマッチポイントを掴むも活かせず、4度のミニブレークを許し1セットオールに追いつかれる。

迎えた10ポイントのマッチタイブレーク、互いにミニブレークを奪い合うもマレー/エヴァンス組は7-9とリードを許す。それでも執念の追い上げを見せると2本のマッチポイントを凌ぎ4ポイントを連取して2時間4分の熱戦を制した。

イギリステニス協会のLTAは公式サイトにマレー/エヴァンス組のコメントを掲載。2試合連続の劇的勝利にエヴァンスは「また起こったことは信じられない。僕たちは何か特別なことを成し遂げようとしている。今夜は素晴らしいプレーをしたし、緊迫した場面でどれだけ良いプレーをしていたかは皆さんも分かるだろう。どんどん良くなっているよ」と語った。

続けて「今日は良いテニスができた。1回戦は本当に良いプレーができなかったから勝ててとてもラッキーだった。今日は(1回戦より)ずっと良いサーブができたし、勝利に値した。第2セットを取れなかったのは運が悪かったと思うけどね。彼(マレー)と一緒にプレーするのは素晴らしいし、良い雰囲気だよ。何が起ころうと、共にできることは素晴らしいことだし感無量だよ」と述べた。

そしてマレーは「1回戦は今日とは全く違った。本当にいいプレーができなかったんだ。(勝てたのは)とてもラッキーだった。でも今日は逆だった。初日よりもずっといいサーブができたし勝つに値したよ」と述べた。

「信じられないほど感極まっているし、うれし涙が出たよ。再び素晴らしい終わり方で勝ち抜けたことに興奮した。とても疲れているので明日は休みが取れてよかったよ」

なお、勝利したマレー/エヴァンス組は準々決勝で第3シードのT・フリッツ(アメリカ)/ T・ポール(アメリカ)組とR・ハーセ(オランダ)/ JJ・ロジェール(オランダ)組のどちらかと対戦する。


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