男子テニスのハッサン2世グランプリ(モロッコ/マラケシュ、レッドクレー、ATP250)は3日、シングルス2回戦が行われ、プロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用し出場する元世界ランク6位の
M・ベレッティーニ(イタリア)が世界ランク73位の
J・ムナル(スペイン)を6-4, 4-6, 6-3のフルセットで破り、ツアー大会では昨年2月のアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBC(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)以来 約1年2か月ぶりのベスト8進出を果たした。
>>【動画】元世界6位ベレッティーニ 絶妙ドロップショットを披露<<27歳のベレッティーニは昨年8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で足首を負傷し途中棄権。その後のシーズンを欠場した。今シーズンに入ってもしばらくリハビリを行っていたが、3月のアリゾナ・テニス・クラシック(アメリカ/フェニックス、ハード、ATPチャレンジャー)で復帰を果たすと、いきなり準優勝という成績を残した。
その後、ツアー復帰戦となった前週のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では初戦で
A・マレー(イギリス)とフルセットの熱戦の末に敗退。今大会では1回戦で第6シードの
A・シェフチェンコ(カザフスタン)を6-2, 6-1のストレートで下し2024年シーズンツアー初白星を飾った。
2回戦の第1セット、第4ゲームで3度のブレークポイントを凌いだベレッティーニは第7ゲームでブレークを奪い先行する。続く第2セットでも勢いに乗り先にブレークに成功しゲームカウント3-1とリード。しかし、第6ゲームでブレークバックを許すと終盤となる第10ゲームで2度目のブレークを奪われ、1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、ベレッティーニはファーストサービスが入ったとき87パーセントの高い確率でポイントを獲得。絶妙なドロップショットを披露するなどブレークを許さず。リターンゲームでは開始からブレークチャンスを握ると第7・第9ゲームでブレークを奪い、2時間20分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにベレッティーニのコメントを掲載。第2セットをゲームカウント3-1から取られたことについて次のように語った。
「それがテニスなんだろう。あの瞬間に自分がしたことを本当に誇りに思うと同時に何が起こったかを考えすぎると、このような試合に勝つことはできないね。確かに少し自分を呪ったけど、できる最善のことは次のポイントと、どうやって試合に勝つかを考えることだった。それが僕のやったこと。その瞬間は自分を許し、前進し続け最後に勝利を手にすることができた」
勝利したベレッティーニは準々決勝で第4シードの
L・ソネゴ(イタリア)と対戦する。ソネゴは2回戦で世界ランク95位の
S・ナガル(インド)を1-6, 6-3, 6-4の逆転で下しての勝ち上がり。
同日には世界ランク68位の
P・コトフと予選を勝ち上がった同100位の
F・フォニーニ(イタリア)が8強に駒を進めた。
【ディアドラ】3年ぶり日本再上陸■公式ストアで最新シューズ&ウエア発売中>
■関連ニュース
・復活期す元世界6位が今季ツアー初勝利・ベレッティーニ 復帰戦で準優勝・マレー、ベレッティーニ下し初戦突破■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング