男子テニスのアリゾナ・テニス・クラシック(アメリカ/フェニックス、ハード、ATPチャレンジャー)は17日、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した元世界ランク6位の
M・ベレッティーニ(イタリア)は第5シードの
N・ボルジェス(ポルトガル)に5-7, 6-7 (4-7)のストレートで敗れ、約6ヵ月ぶりの復帰大会で優勝とはならなかったものの準優勝を果たした。
>>大坂 なおみ、シフィオンテクらマイアミOP組合せ<<27歳で現在世界ランク154位のベレッティーニは昨年8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)2回戦で右足首を捻り途中棄権。試合後は車いすで会場をあとにし、この試合を最後に昨シーズンはリハビリに集中することとなった。
そして6ヵ月ぶりの公式戦復帰となった今大会、1回戦で世界ランク85位の
H・ガストン(フランス)、2回戦で第8シードの
A・カゾー(フランス)を下し8強入り。続く準々決勝では予選から勝ち上がった同136位のT・アトマネ(フランス)、準決勝では第7シードの
A・ブキッチ(オーストラリア)を撃破。雨天の影響でダブルヘッダーとなるも5時間以上コートに立つというタフな1日を乗り越えて決勝進出を決めた。
一方、世界ランク60位のボルジェスは雨天によるスケジュール変更の影響を受けておらず、15日の準々決勝で同99位の
T・コキナキス(オーストラリア)、16日の準決勝で同86位の
L・ヴァン・アッシュ(フランス)を破り通常通りの日程で決勝に進出した。
決勝戦の第1セット、ベレッティーニは第1ゲームでいきなりブレークに成功しゲームカウント4-2とリード。しかし、第8ゲームでブレークバックを許すと第12ゲームで2度目のブレークを奪われ先行される。
続く第2セット、第8ゲームでブレークを許したベレッティーニだったがボルジェスのサービング・フォー・ザ・マッチとなった直後の第9ゲームでブレークバックに成功。その後、第10・第12ゲームで1本ずつマッチポイントとなるブレークポイントを凌ぎタイブレークに突入。4-4と接戦となるもベレッティーニは3ポイント連取を許し1時間57分で力尽きた。
敗れたベレッティーニは2019年以来5年ぶり2度目の大会制覇とはならず。一方、勝利したボルジェスは2連覇を達成することとなった。
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