男子テニスの中国銀行・香港・テニスオープン(香港/香港、ハード、ATP250)は3日、シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク149位の
シャン・ジュンチェン(中国)が同22位の
B・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)を6-7 (5-7),7-6 (7-2),7-6 (7-2)の逆転で破り、ツアー初のベスト8進出を果たした。
>>ナダルらブリスベン国際の組合せ<<>>ナダルvsクブラー 1ポイント速報<<18歳のシャンは1回戦で第7シードの
L・ジェレ(セルビア)と対戦した際も1セットダウンから逆転勝ち。ファイナルセットではマッチポイントを凌ぐ粘りを見せ観客を沸かせた。
2回戦も自身より格上となる世界22位のファン・デ・ザンスフルプと激突。この試合もタイブレークの末に第1セットを落とすと、第2セット第12ゲーム、ゲームカウント5-6の場面でマッチポイントを握られる。しかしここも凌ぎ切ったシャンはタイブレーク6ポイント連取をするなど流れを呼び込みセットカウント1-1に追いついた。
ファイナルセットは互いに1度ずつブレークを奪い合いこの試合3度目のタイブレークへ。両者疲労を隠せずにいたが、2度のミニブレークに成功したシャンが再び6ポイントを連取。1度目のマッチポイントを決め切り、3時間35分の死闘をものにした。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはシャンのコメントが掲載されている。
「僕にとって今までで1番長い試合だったよ。肉体的にはすごく疲れたけど、精神的には次にどんな試合が待っているのか、すごく楽しみなんだ。僕にとって初めてのATP準々決勝。ここはホームだし、僕にとっては特別。素晴らしいファンのみんなと一緒に、この瞬間を楽しめて、本当にうれしいよ。プレシーズンの積み重ねのおかげだと思う。大事な場面で、いつもこんなに落ち着いていたわけじゃない。オンコートでの時間は1日のうち3時間くらいしかないけど、1日は24時間ある。それはテニスだけでなく、人生においても、人としてのあり方を作っていくんだ」
シャンは準々決勝で第3シードの
F・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。ティアフォーは2回戦で世界ランク27位の
M・キツマノビッチ(セルビア)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日には世界ランク37位の
E・ルースブオリ(フィンランド)と同66位の
P・コトフがベスト8進出を決めた。
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