男子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/東京、ハード、ATP500)は16日にシングルス1回戦が行われ、世界ランク44位の
西岡良仁は同79位の
M・ギロン(アメリカ)に6-7 (14-16), 6-4, 1-6のフルセットで敗れ、同大会2年連続の初戦敗退となった。試合後の会見で西岡は「テニスは運ゲー」と口にした。
>>【動画】劣勢となり地べたに座り込む試合終盤の西岡<<>>綿貫、ダニエル、島袋、望月らジャパンOP組合せ<<28歳の西岡が同大会に出場するのは2年連続6度目。最高成績は2019年の2回戦進出で昨年は初戦敗退となっていた。
1回戦の第1セット、西岡は3度ブレークポイントを握られるも全て凌ぎ、このセットはタイブレークにもつれ込む。タイブレークは一進一退の攻防となるも、ギロンに訪れた5度目のセットポイントで西岡のボールがアウトとなり先行を許す。
リードを許した西岡だが第2セット、開始からアグレッシブにネットに出るとギロンのミスもあり第1ゲームでブレークに成功。その後のサービスゲームではブレークポイントを与えず、サービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームをキープし、1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、第3ゲームで2度のブレークチャンスを活かせなかった西岡は直後の第4ゲームでギロンにブレークを許す。その後、ラケットを投げるなど苛立ちを見せた西岡は1ゲームも奪えず、2時間44分の激闘の末に力尽きた。
西岡は試合後、記者会見を17日に行うとしていたが一転、急遽16日に会見を行い試合を振り返った。
「10回やったら9回は勝つ内容だったので、運がなかったかなとしか思ってないので、それくらいです」
「(コートに)合っているのは相手だったと思いますね。相手の方がこういう跳ねないコートに合ってると思うので、フィットしてるのはどっちかと言われれば向こうにフィットしてるコートだったと思います」
「別に内容がどうこう悪かったかと言われればそうではなくて、ファーストセットはもちろん取れた展開だったと思いますし、ファイナルセットもほぼほぼ僕が取っているような内容だったと思います」
「サーフェス云々はもちろんあると思いますけども、勝敗を分けたかどうかっていうところに関しては、今日は欲しいポイントをほぼ相手が取ったっていうところのみだと思うので、何が悪かったかと言われれば、いいポイントが取れなかったというところのみかなと思います」
記者会見を当初17日にしてほしいと希望したことについては「もう時間もあれだったんで、明日どうせ時間結構あるんで明日の方がいいかなという理由ですね。特に大きな理由はないです」と回答。
また今後の予定についても口にした。
「とりあえずパリ(ロレックス・パリ・マスターズ)は出ます。もう1個はまだわからないです」
「(パリ以外にもう1大会に出たいかと言われると)出たくないです。出たくはないので出ない方向で考えながら、一応エントリーはしているという形ですね。パリだけは出ます」
同大会2年連続の初戦敗退となり日本で結果が出ていないことについては「運がなかった」と口にした。
「もちろん違う感情はあると思います。他の会場と日本でやる場合との、気持ちの持ち方は多分違うと思いますし、それは多分、プレッシャーとかもちろんあるかもしれないですけども、どっちかっていうとエキサイティングしてる方が大きいと思います。結果がついてくるついてこないに関しては、言った通り、僕は最近、テニスは結構、「運ゲー」だと思っているので、運がなかったかなという話のみですね。僕も珠海(珠海選手権)に勝ったりしたのは結構、運がよかったと思ってるので。バッドラックだったなと思います」
一方で怪我や体調面に関しては「(怪我などは)ないです。今まで、ずっとケアも受けてるんで」と問題ないことを明かした。
勝利したギロンは2回戦で第2シードの
C・ルード(ノルウェー)とワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク73位の
綿貫陽介のどちらかと対戦する。
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