今月に入り男子テニスで世界ランク103位の
J・ブルックスビー(アメリカ)と同51位の
M・イメル(スウェーデン)が相次いで「12ヵ月間で3回のドーピング検査を欠席した疑い」をかけられ出場停止処分を受けた。選手らはこれに同情の声を上げている。
現役選手は競技をするうえで自身の居場所を報告する義務があり、ランダムに突撃訪問されドーピング検査を受ける必要がある。これを怠るとドーピング規則違反として出場停止などの処分を受ける。
今月5日には世界ランク103位のブルックスビーが自身のSNSで検査を12ヵ月間で3度欠席した疑いで12ヵ月の出場停止処分を受けた。ブルックスビーは疑惑を否定するとともに「検査が試みられたとき、僕は自分がいると言った大会公式ホテルにいたし、自分がそこにいると言った時間にもいた。全ての証拠を提出し、法廷に何が起こったのかを説明することを楽しみにしている」と争う考えを表明した。
また18日には同じ理由で同51位のイメルが18ヵ月の出場停止処分を受けたと報告した。イメルに関しては一度無罪判決が出ていたにも関わらず、ITF(国際テニス連盟)が再度告発し処分が下った。イメルは一度潔白が証明されたにもかかわらず判断が覆ったことを不当だと述べるとともに「私たちのスポーツの完全性を守るために、このようなルールが設けられていることは理解している。しかし、私はこれらの規則を破ったとは思っていないし、神に誓って私の良心は明確である」と潔白を主張した。
世界ランク6位の
H・ルーネ(デンマーク)は検査欠席での処分について自身のツイッターで「ある時、自宅のインターフォンが聞こえた。ベランダにいると聞こえないけれど、彼らはそんなことお構いなしだ。毎日ドアの前で座って待っていなければならない。遠征が多いので、毎日この時間を待つのは凄くストレスだよ」と実情を語った。
また世界ランク3位の
D・メドベージェフは今月行われたウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の会見で「一般的にスポーツにおけるアンチドーピングは良いことだと思う。誰が不正をし、誰が不正をしないかを知ることができないからだ」と理解を示した一方で「僕も1回だけ2度の検査ミスをしたことがある」と明かし「インターフォンが機能しなかったりするのは想像できる。本当に不運なケースもあると思う」とも述べた。
この問題はテニス界のみならずスポーツ界全体の課題となっており、18日には陸上女子100mハードルの世界記録保持者であるT・アブサン(ナイジェリア)も12ヵ月間で3度の検査欠席の疑いで告発されたことを発表し争う考えを示した。
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