男子テニスのBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、ATP250)は23日、シングルス決勝が行われ、昨年王者で第1シードの
H・ルーネ(デンマーク)が第4シードの
B・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)を6-4, 1-6, 7-6 (7-3)のフルセットで破り、2年連続の優勝を飾った。
19歳のルーネは前週のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で大会初の準優勝を果たし今大会へ臨んでいる。
両者は昨年の同大会決勝でも顔を合わせており、その時は第1セットのゲームカウント3-4の時点でファン・デ・ザンスフルプが途中棄権を申告し、ルーネがツアー初優勝を果たしていた。
この日の第1セット、両者1度ずつのブレークに成功し迎えた第7ゲームでルーネが2度目のブレーク。その後のサービスをキープし52分で先行する。
続く第2セットは、セカンドサービス時のポイント獲得率がわずか13パーセントに留まったルーネに対し、ファン・デ・ザンスフルプが2度のブレークに成功。わずか31分で1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、第1ゲームでファン・デ・ザンスフルプにブレークを許したルーネは、第4ゲーム終了後にメディカルタイムアウトを要求し右肩付近の治療を受ける。ルーネはかなり痛そうな表情を浮かべていたが、プレーを再開。
そして第7ゲームでルーネは再度ブレークを許し2ブレークダウンとなる。しかし、ファン・デ・ザンスフルプのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第8ゲームでは2度のマッチポイントを握られるもこれをしのぎ、ブレークを1つ返すことに成功する。
第10ゲーム、再び相手のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなるもルーネはポイントを先行。ブレークポイントを迎えた場面で今度は右足首を痛め再度治療を受けたルーネだったが、プレーに戻るとブレークを果たし、ついに2ブレークの差を追いついた。
しかし、足を気にするルーネは第11ゲームで再度ブレークを許す。勝負あったかに見えた第12ゲーム、相手にマッチポイントがまたしても2度訪れたが、ルーネは驚異の粘りを見せここでもブレークバックに成功する。
迎えたタイブレークでは勢いそのままに2度のミニブレークに成功し、大逆転で大会2連覇を達成した。試合時間は2時間49分。
来週20歳となるルーネは10代の間にツアー4勝目を挙げたことになった。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトでルーネのコメントを紹介している。
「疲れが溜まっていたけれど、最後まで戦い逆転するためにできることは全てやったよ」
「観客にとっては完璧な決勝戦だったと思う。お互いに限界まで攻めたので、今日はタイトルを守れて本当にうれしい」
一方、敗れたファン・デ・ザンスフルプは、昨年に続き悔しい準優勝となった。
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