男子テニスのスルプスカ・オープン(ボスニア・ヘルツェゴビナ/バニャ・ルカ、クレー、ATP250)は18日にシングルス1回戦が行われ、世界ランク267位の
A・シェルバイ(ヨルダン)(ヨルダン)が世界ランク139位の
E・イメル(スウェーデン)を6-1, 7-5のストレートで破り、ヨルダン人選手として初めてツアー本戦勝利を飾った。
>>ジョコビッチらスルプスカ・オープン組合せ<<>>西岡、アルカラスらバルセロナOP組合せ<<14歳の頃からラファ・ナダル アカデミーで練習を積む現在19歳のシェルバイは、今年2月のバーレーン・チャレンジャー(バーレーン/マナマ、ハード、ATPチャレンジャー125)で、ヨルダン人選手として初、アラブ圏出身選手としては史上最年少でチャレンジャー大会の決勝に進出。決勝で
T・コキナキス(オーストラリア)に1-6, 4-6で敗れるも準優勝をおさめた。
その翌週に行われたカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、 ハード、ATP250)ではワイルドカード(主催者推薦)を獲得し、初のツアー本戦出場を果たす。1回戦で
クォン・スンウ(韓国)に敗れるも3-6, 6-3, 4-6の熱戦を演じた。
シェルバイは3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)に予選から出場するも、1回戦で
C・ユーバンクス(アメリカ)にストレート負けを喫する。
自身3度目のツアー大会挑戦となった今大会、シェルバイは当初バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)の予選にエントリーしていたが、急遽スルプスカ・オープンの予選に出場することが決定した。
シェルバイは予選1回戦で、第4シードで世界ランク133位の
F・マロジャン(ハンガリー)(ハンガリー)を7-5, 1-6, 6-3のフルセットで破り、17日に行われた予選決勝で同141位のL・クライン(スロバキア)を破って2度目のツアー本戦出場を決めた。
予選勝者同士の対決となったシェルバイとイメルの1回戦。第1セットはシェルバイが4度掴んだブレークチャンスを全てものにして先取する。
第2セット、イメルが第2ゲームから5ゲーム連取で5-1と先行するも、シェルバイがここから6ゲームを連取して2回戦進出を決めた。
試合後のシェルバイのコメントが男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載され、「ワイルドカードではなく、予選2試合を勝ち抜いてからこの試合に勝ったので、特別な感じがする。これはとても意味のあることだ」と語った。
「いろいろなことがあった中で、この大会に出場できるとは思っていなかった。予選、そして今日のイメルとのタフな試合。今日は、少し余計な緊張を感じてしまった」
「僕はどの大会でも国を代表して出場しているので、代表として活躍できることは僕にとって名誉なことだ。ヨルダンは残念ながらテニスで知られている国ではない。いつかそういう国になればいいなと思うよ。僕自身の功績でもあるけど、僕たちの前にそのような機会を得ることができた選手はあまりいなかった」
勝利したシェルバイは2回戦で、第4シードの
M・キツマノビッチ(セルビア)と対戦する。今大会は上位4シードが1回戦免除のため、キツマノビッチは2回戦から登場。
同日に行われた1回戦では、第7シードの
R・ガスケ(フランス)、世界ランク70位の
D・ラヨビッチ(セルビア)、同78位の
L・ジェレ(セルビア)、同110位の
R・アルボット(モルドバ)が2回戦進出を決めている。
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