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小田凱人 GS決勝は「大きな経験」

小田凱人
準優勝の小田凱人
画像提供: 写真:AAP/アフロ
全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は28日、男子車いすテニスのシングルス決勝が行われ、第3シードの小田凱人は第1シードのA・ヒューエット(イギリス)に3-6, 1-6のストレートで敗れ、四大大会初制覇とはならなかった。小田は試合後、同大会を連日生中継しているWOWOWの独占インタビューに応じ「今までのキャリアの中でも一番大きな経験になりました」と語った。

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全豪オープンに初出場の16歳の小田は、準決勝で第2シードのG・フェルナンデス(アルゼンチン)を6-2, 4-6, 7-5のフルセットで破り、自身初のグランドスラム決勝進出を決めた。決勝で対戦するヒューエットとは昨年11月に行われた車いすテニスの最終戦NEC車いすシングルスマスターズ(オランダ/オス、室内ハード)の決勝でも顔を合わせており、その際は小田が6-4, 6-3のストレート勝ちをおさめて大会史上最年少で優勝を果たす快挙を成し遂げている。

この試合、小田は第1ゲームの自身のサービスゲームでいきなり苦戦するも、キープ。第4ゲームでは先にブレークに成功し雄叫びをあげた。しかし、直後の第5ゲームでブレークバックを許すと、そこからさらに4ゲームを連取され先行される。第2セット、主導権を握り返したい小田だったが試合はヒューエットのペースで進むことに。第4ゲームで先にブレークされると、そこから挽回できず第6ゲームでもリードを広げられ1時間9分で力尽きた。

小田は16歳にして四大大会初制覇の快挙に挑んだが、今大会は準優勝という結果になった。

Q.残念な結果になりましたが、自身初のグランドスラム準優勝。今のお気持ちをお聞かせください。

悔しいですし、(相手が)強かったという場面が数多くありましたので、改めて頑張らないといけないと思いました。それと同時にこういう舞台でプレーできたのは、今までのキャリアの中でも一番大きな経験になりました。日本人のサポーターの声が力になりました。その期待に応えるようなプレーをするつもりで全力で挑みましたが、優勝という形では終われませんでした。今年は始まったばかりなので今後もっと頑張れればと思います。

Q.開幕前に国枝慎吾さん引退のニュースを聞いて自身もショックを受けた中での大会で、第2シード(フェルナンデス)を倒して決勝まで来ました。手ごたえはありましたか?

もちろん自信を持って手ごたえがあったと言えますし、良い状態で挑めたのは間違いないです。次につながる良いチームができましたし、まだまだ成長できると感じました。

Q.決勝は生中継でした。テレビを見て応援してくれた方にメッセージをお願いします。

応援ありがとうございました。僕の中では勝ち負けが一番重要になってしまいますが、車いすテニスという競技を一人でも多くの方に届けたいという思いでプレーしていて、その中で僕のプレーやプレー中の努力、パッションを見ていただけたら一番うれしかったので、今回の生中継は嬉しかったです。



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