女子テニス協会のWTA公式サイトは26日、四大大会18勝をあげた元世界ランク1位の
M・ナブラチロワ(アメリカ)による世界トップ選手の現在地を分析。現1位の
I・シフィオンテク(ポーランド)や同2位の
O・ジャバー(チュニジア)などについて私見を述べたほか、同42位の
大坂なおみについても言及した。
ナブラチロワはシフィオンテクについて「彼女はとても安定しており、誰も打ち負かすことはできないと思う」とコメント。そのシフィオンテクにウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)の決勝で敗れたジャバーに関しては「プレッシャーに対するかなりの努力が必要になる。ジャバーはシフィオンテクの優位性を崩すだけの総合的な試合運びとマインドを持つ選手になる」とした。
そして大坂に関しては以前にもWTAの特集で「彼女はプレーする必要があるわ。2022年は11大会に出場したけど、グランドスラム以外では8大会しか出場していない。これは異常なこと。グランドスラムを戦う前に少なくとも5試合は出場すること、それが良い割合だと思う。私の場合は10試合だった。ただ試合に出てやるしかない」と語っており、今回も試合数の少なさに言及するかたちとなった。
大坂は2019年・2021年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、2018年・2020年の全米オープンで優勝。今年は5年連続の四大大会優勝の可能性があったが、13位でスタートした世界ランクはけがも影響し、42位へ後退。マッチ14勝9敗で終了し四大大会では全豪オープン3回戦進出が最高成績となった。
ナブラチロワは大坂に関し「彼女はあらゆる意味でとてもユニークなケース。だから、もしかしたらこのこともユニークに対処する必要があるかもしれないわ。もしかしたら、彼女はすべての試合をする必要はないかもしれないけど、これまでよりも多くの試合をしなければならないのは確か。彼女の場合、テニス以外の力が何よりも影響しているようだから。それが焼き付いているんだと思う」とコメント。
「彼女には外部のあらゆる興味や影響もあるし、誰よりも多くの時間を要求されてきた。もし彼女の優先順位がテニスなら、他は少し下がってほしい。全部やる必要はないの。テニスに対してエネルギーを使わなければならない。私自身は一芸に秀でた人間ではなかったから、視野を広げることには賛成だけど、テニスが1番。それは、必ずしもハードなトレーニングをするということではなく、時には何もしないことも必要。どこかに足を運んだり、ビーチに行ったりね」
25歳の大坂はアメリカの経済誌フォーブスが毎年発表している「世界で最も稼ぐ女性アスリート」ランキングで3年連続となる1位となり、推定5,110万ドル(約67億7,800万円)を記録している。
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