男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会3日目の15日にシングルスの予選ラウンドロビン・グリーングループ第2戦が行われ、第1シードの
R・ナダル(スペイン)は第5シードの
F・オジェ アリアシム(カナダ)に3-6, 3-6のストレートで敗れ、大会2連敗を喫した。直近でマッチ4連敗を喫したナダルは試合後、自分の目指すレベルに向けて「死ぬ気でやるつもりだ」と語った。
>>ATPファイナルズ 組合せ・結果<<Nitto ATPファイナルズは年間の獲得ポイント上位8名のみが出場できる大会。昨年は第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が第2シードの
D・メドベージェフを6-4, 6-4のストレートで破り、2018年以来3年ぶり2度目の優勝を飾った。
今大会は4名ずつに分かれて行われる予選ラウンドロビン(総当たり戦)で上位2名ずつが準決勝に進出。勝ち上がった4名によるトーナメント戦でタイトルが争われる。
ナダルは同大会に2年ぶり11度目の出場で、2010年と2013年の準優勝がこれまでの最高成績。一方、10月に3週連続優勝を飾ったオジェ アリアシムは初出場。
大会初日の13日に行われた第1戦では、ナダルは第8シードの
T・フリッツ(アメリカ)に6-7(3-7), 1-6で、オジェ アリアシムは第3シードの
C・ルード(ノルウェー)に6-7(4-7), 4-6でそれぞれストレート負けを喫している。
ナダルとオジェ アリアシムは3度目の対戦で、これまでナダルが2戦2勝。直近では5月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)4回戦で対戦し、ナダルが3-6, 6-3, 6-2, 3-6, 6-3のフルセットで勝利をしている。
予選突破に向けて負けられない両者の試合、第1ゲームでいきなりナダルがブレークチャンスを掴むもオジェ アリアシムが凌ぐ。第7ゲームでもナダルが15-40とブレークポイントを握るもオジェ アリアシムが再び切り抜ける。
直後の第8ゲーム、ナダルは40-0から2本連続でダブルフォルトを犯すとリズムを崩してブレークを許す。オジェ アリアシムはゲームカウント5-3で迎えたサービングフォーザセットを決めて第1セットを先取する。
第2セット、ナダルは第3ゲームでオジェ アリアシムにブレークを許すとその後ブレークチャンスを掴むも決めきれず、1時間57分で力尽きた。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにナダルのコメントを掲載し「(いくつか)ポジティブなことはある。この3週間で2つの大会に出場することができた。それがポジティブなことで、しばらくできなかったこと。テニスのプレーや強いメンタリティを忘れたとは思っていないよ。ただ、このポジティブな気持ち、自信、強いメンタリティを取り戻さないと、自分が望むレベルに達することはできない」と語った。
「またそのレベルに達するかどうかは分からない。でもそこに何の迷いもないよ。 僕は死ぬ気でやるつもりだ」
「最後まで戦うつもりだけど、物事がこのように進んでいるとき、特にこの状況下で大きく結果を変えるのは難しいんだ。このサーフェイスで、ビッグサーバーや素晴らしい選手たちと対戦できるのだから、文句を言う筋合いはないし、今日の状況を受け入れるしかない。相手は重要なポイントをうまく突いていたよ」
同日にはグリーングループのもう一方の試合、第3シードのルードと第8シードのフリッツが対戦。ルードが6-3, 4-6, 7-6 (8-6)のフルセットで破り、2連勝を飾るとともに決勝トーナメント進出を果たしている。
この結果によりナダルのNitto ATPファイナルズ敗退が決定した。
予選ラウンドロビンの組み合わせ、勝敗結果は以下の通り。
【グリーングループ】
R・ナダル 0勝2敗
C・ルード 2勝0敗
F・オジェ アリアシム 1勝1敗
T・フリッツ 1勝1敗
【レッドグループ】
S・チチパス(ギリシャ) 0勝1敗
D・メドベージェフ 0勝1敗
A・ルブレフ 1勝0敗
N・ジョコビッチ(セルビア) 1勝0敗
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