日本テニスの頂点を争う大会、大正製薬リポビタン 全日本テニス選手権97th(東京/有明、ハード)は大会9日目の30日に最終日を迎え、今大会をもって現役を引退した
添田豪の引退セレモニーが行われた。
>>メドベージェフvsシャポバロフ 1ポイント速報<<>>西岡、ナダルらパリマスターズ 組合せ<<添田は28日に行われたシングルス準々決勝で第12シードの
伊藤竜馬(橋本総業ホールディングス)に6-7 (4-7), 6-7(5-7)のストレートで敗れ、ベスト4進出とはならず。この試合が現役ラストマッチとなった。
添田はセンターコートで「今日はこのような素晴らしい機会を与えてくださり、ありがとうございます。約20年のプロ生活が今大会で終わりました。まず、最初にお礼を言わせて下さい。3歳から始めたテニスをこの歳まで続けさせてくれたお父さん、お母さん、家族のみんな、本当にありがとうございました。最後まで支えてくれて、温かく見守ってくれたことで安心してテニスができたことに感謝しています。また、今後とも親孝行しますのでよろしくお願いします」とコメント。
「家庭を支えてくれた妻。僕がほとんど日本にいない中、自由にテニスをさせてもらって本当に感謝しています。子どもたちにも色々我慢させてきたことがありますけど、最後まで応援してくれてありがとう。今大会も必死に応援してくれる姿を見て勇気をもらって、いい試合ができたと思います」
「今大会、サポートしてくれた堀田トレーナーありがとうございます。現役中は非常に厳しいトレーニングをしていただき、何度か本当にキレそうになって、ちょっと殺意を抱いたこともありましたけど、今の自分があるのは堀田トレーナーのおかげです。ありがとうございました」
「スポンサーの皆様も長年支えていただきありがとうございます。GODAIの皆さんも本当にありがとうございました。今後もテニス界を盛り上げていくためにもご指導よろしくお願いします。そして、ヨネックス様、生涯このラケットを使ってここまで来ることができました。メイドインジャパンとして一緒に戦えたことを誇りに思います。アディダス様、長年、僕はけがもなく現役をやって来れました。本当に素晴らしい用具を使っていたことで、この結果が出たと思います」
「僕を支えてくれたコーチやトレーナーの方々、本当にありがとうございます。僕は荏原SSCで子供の頃は育って、プロになり、ナショナルメンバーとしてナショナルセンターで選手たちと切磋琢磨して、ここまで強くなることができました。本当に感謝してもしきれないくらい皆さんのおかげで強くなれました。国内の選手として、世界ランク50位を切れたのは僕だけの力ではなくて日本テニス界全体の力だと思います。本当にありがとうございます」
「振り返ればテニスプロになったことは自分が強くなるためと思って始めたのが正直なところです。今、最後になって気づいたことは、日本のテニスが強いと思われるためにプロをやっていたんだなと改めて思います。先輩たちの魂を受け継いで、後輩たちから刺激を貰い今の僕があります。僕は日本のテニスの歴史を微力ながらですが、受け継いできたと思っています。これからは代表監督として日本のテニスを強くしていきます。後輩たちには僕らが築き上げた歴史を上書きして、日本のテニスをさらに強くしていってほしいと思います。本当にありがとうございました」
また、同セレモニーには現在負傷で長期離脱中の
錦織圭も登場。添田に対し「僕が17歳でプロになって、添田くんは5歳上なんですけど、ずっと背中を追ってきて、テニス界を引っ張ってくれた存在でした。デビスカップやオリンピックなど一緒に戦えてすごく楽しい時間を過ごし、学んだこともたくさんありました。これからもテニス界を引っ張っていってくれるということで、ジュニア選手も育っていますし、今日もこの2人(決勝を戦った
今井慎太郎と
関口周一)の活躍もありました。また、みんなをよろしくお願いします。お疲れ様でした」と語りかけた。
添田は今後国別対抗戦のデビスカップの日本代表監督に就任することが決まっている。
(左から)
内山靖崇、関口周一、今井慎太郎、添田豪、錦織圭、伊藤竜馬
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