男子テニスのハンブルグ・ヨーロピアンオープン(ドイツ/ハンブルグ、レッドクレー、ATP500)は24日、シングルス決勝が行われ、世界ランク62位の
L・ムセッティ(イタリア)が第1シードの
C・アルカラス(スペイン)を6-4,6-7 (6-8),6-4のフルセットで破り、悲願のツアー初優勝を果たした。試合後には「今の気持ちは言葉では言い表せないほど。まだ夢を見ているようだ」と口にした。
>>ダニエル 太郎らアトランタ・オープン組み合わせ<<20歳のムセッティはこの日がツアー初の決勝戦、対する19歳のアルカラスは今季だけで4勝をあげており、5勝目を狙っていた。
第1セットで2度のブレークに成功し先行したムセッティ。第2セットでも先にブレークを奪うと、ゲームカウント5-4とし自身のサービスゲームを迎える。このゲームでは2度のマッチポイントを握るも決め切れずにいると、土壇場でブレークバックを許しタイブレークへ。ここでもムセッティは6-3と優位な状況を作るも3度のマッチポイントを決め切れず。逆転されセットカウント1-1に追いつかれた。
ファイナルセット、互いにブレークを奪えないままゲームカウント5-4まで推移。第10ゲームのアルカラスのサービス時にはリターンエースを放つなど先行すると、最後はアルカラスのバックハンドがアウトとなり、2時間49分の熱戦をものにした。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはムセッティのコメントが掲載されている。
「最後までジェットコースターのような展開で、言葉もないよ。カルロス(アルカラス)はとてもいいプレーをする。でも、僕にもたくさんのチャンスがあったんだ。この試合のキーポイントは、冷静になることと自分自身を我慢することだったと思う。カルロスはとても力を入れていたから、巻き返すためのエネルギーを見つけるのは簡単ではなかった。でも、今の気持ちは言葉では言い表せないほど。まだ夢を見ているようだ」
また、いくつもあったマッチポイントを決め切れないまま第2セットを落としたことについては「もちろんすごく動揺したけど、相手に自分の反応を見せないようにしたんだ。マッチポイントでも、決め切れなかったポイントも、すべて許そうと思った。それが最も重要なことだったと思うよ。このジェットコースターのような展開の末に優勝できるとは思っていなかったから、ここにいられて、チャンピオンになれて本当にうれしいね」と語った。
一方、敗れたアルカラスは「彼は今日の勝利に値すると思う。もちろん、彼の方が僕よりいいプレーをしていたよ。彼はよりアグレッシブだった。僕はベストなプレーができなかったけど、最後の1球まで戦ったし、本当に満足している」と述べている。
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