男子テニスのEFG スイス・オープン・グシュタード(スイス/グシュタード、レッドクレー、ATP250)は22日、男子シングルス準々決勝が行われ、第2シードの
M・ベレッティーニ(イタリア)が第5シードの
P・マルティネス(スペイン)を3-6,7-6 (7-5),6-1の逆転で破り、2018年以来4年ぶり2度目のベスト4進出を果たした。
2018年の同大会王者であるベレッティーニは、今年が同年以来となる4年ぶりの参戦。初戦となった2回戦では、世界ランク64位の
R・ガスケ(フランス)をストレートで下し8強入りを決めていた。
この日は第1セット第4ゲームで与えた唯一のブレークチャンスを決められ先行を許すと、第2セットのタイブレークでは1-5と崖っぷちに追い込まれる。しかしそこから驚異の粘りを見せたベレッティーニは、6ポイントを連取しセットカウント1-1に追いついた。
主導権を完全に握ったベレッティーニはファイナルセット、5本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに73パーセントの確率でポイントを獲得。マルティネスに1度もブレークチャンスを与えることなく逆転勝利をおさめた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトには試合後のベレッティーニのコメントが掲載されている。
「時にはこういうこともあるのがテニスなんだ。テニスはクレイジーなスポーツだよね。1-5の時点で、もうダメだと思ったんだ。その後、2つ良いポイントを取って3-5になった。『やってみよう』と思えたんだよ」
「ベストのプレーができたとは思っていないよ。でも、時には、調子が悪いときに勝つことも大切なんだ。何とか自分の中にエネルギーを見つけることができたし、勝てて本当にうれしいよ」
準決勝では元世界ランク3位の
D・ティーム(オーストリア)と顔を合わせる。両者は6度目の対戦でベレッティーニの3勝2敗。直近は昨年1月の国別対抗戦ATPカップ(オーストラリア、ハード)で、そのときはベレッティーニがストレート勝ちしている。
ティームは準々決勝で世界ランク115位のJ・パブロ・バリジャス(ペルー)をストレートで下しての勝ち上がり。
ベレッティーニはティームとの準決勝について「ドミニク(ティーム)は信じられないようなキャリアを歩んできた。彼はグランドスラムのチャンピオンで、けがをしてしまったけど今復活してきている。今日も彼のプレーをいくつか見たけど、レベルが戻って来ているね。いつもいい試合をしているから、明日もいい試合になるだろう」と話した。
同日には第1シードの
C・ルード(ノルウェー)と第4シードの
A・ラモス=ヴィノラス(スペイン)が4強へ駒を進めた。
■関連ニュース
・楽天OP3年ぶり開催が決定・錦織 ミニオンコラボ動画投稿・男女の賞金格差 19歳が疑問■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング