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試合中の罵声「影響与えた」

大坂なおみ
BNPパリバOPでの大坂なおみ
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスで世界ランク40位のN・キリオス(オーストラリア)は28日、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の記者会見で、試合中の罵声や人種差別についてコメントを残した。

この日、ワイルドカード(主催者推薦)で出場しているP・ジュブ(イギリス)を3-6, 6-1, 7-5, 6-7(3-7),7-5のフルセットで破ったキリオス。記者会見では人種差別や試合中の罵声について質問が飛び、次のように答えた。

「今日は(人種差別発言は)なかった。でも、観客からたくさんの無礼な言葉が投げかけられた。僕はそれが普通だと思い始めているけど、実際はそうではない」

「(人種差別や罵声は)ただ、純粋に無礼だ。それが普通?なぜそれが何度も繰り返されるのか理解できないよ」

また、キリオスは大坂なおみが3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)で観客から罵声を浴びせられたことを例に挙げた。

「シュツットガルトで受けた人種差別や、インディアンウェルズでの大坂の試合でも、誰かが大声を出して、彼女の試合に影響を与えた。なぜ観客がそんなことをしてもいいと思うのか、僕には理解できない」

キリオスは、今月6日から12日まで開催されたボス・オープン(ドイツ/シュトゥットガルト、芝、ATP250)準決勝で人種差別を受けたことをインスタグラムで明らかにし、怒りを露わにしていた。

「いつになったらやめるんだ? 観客からの人種差別に対処する? 僕の振る舞いが常にベストでないことは理解している。しかし、“この小さな黒い羊”、“黙ってプレーしろ”という声は許されない。僕が報復すれば、ペナルティを受けてしまう。罰せられる。それはメチャクチャだ」

「観客が選手に対して罵声を浴びせたり、吹き込んだりすることは、絶対に許されない。人種差別的な発言は個人的にしばらく前から起こっていること。しかし、特にインディアンウェルズや今日のシュトゥットガルトでは、それが普通だと思われていることに気づかされた」

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