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現役復帰の可能性「多分ない」

アナ・イバノビッチ
今年1月のイバノビッチ
画像提供: ゲッティイメージズ
女子プロテニス協会のWTA公式サイトは8日、元世界ランク1位のA・イバノビッチ(セルビア)のコメントを掲載。2008年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)制覇や母親として活躍しているS・ウィリアムズ(アメリカ)、自身の今後のキャリアなどについて語っている。

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2016年の7月にドイツ出身のプロサッカー選手であるB・シュバインシュタイガーと結婚したイバノビッチは同年末に現役引退を発表。その後第一子を出産し、昨年には第二子が誕生した。

イバノビッチは現在、「テニスチャンネル」のアナリストとしてテレビやメディアの仕事に携わっている。

「またテニスに触れることができて良かった。(優勝から)12年も経ったなんて信じられない。昨日のことのように感じるから。この時期が来るたびに、多くの感情が湧いてくる。もちろん、10月に大会が開催されていて季節は違うけど、フィリップ・シャトリエやスザンヌ・ランランを見るたびに、たくさんの思い出が頭の中を駆け巡ってくる。これは一生忘れられない瞬間のひとつなの」

また、母親として24度目の四大大会制覇へ挑戦を続けるセリーナに関しては「セリーナには驚くべきことがたくさんある。まず第1に、彼女は女子テニスを変えたと思うし、達成したことは素晴らしいこと。彼女が望んでいる24番目のタイトルを手に入れることができると思う。そもそも、39歳で、まだこんなに高いレベルでプレーしているのはすごいこと。全米オープンでの彼女の試合を少しだけ見たんだけど、彼女の動きとボールの打ち方には本当に驚いた。とてもクリーンで、とてもパワフルだった」とコメント。

続けて「正直言って、母親になると、視点が変わる。とても重要だったことが重要でなくなり、他の誰かの世話をしたり、心配したりすることができるようになるの。試合に勝たなければならないというプレッシャーや、他の人の意見やスポンサーの価値観など、母親になれば、それも変わってくると思う」と話した。

最後に、32歳のイバノビッチは現役復帰の可能性について言及した。

「多分、ない。テニスを見るのは大好きだし、特に大きな大会が開催されているときは、試合が恋しくなることもあるけど、正直言って、彼ら(選手たち)の生活に没頭して、彼らと一緒に過ごしている気分になっている。良いキャリアを持てたことを本当に幸運に思っているけど、今も仕事をしていて、他のプロジェクトにも取り組んでいるから、復帰するには時間と労力がかかりすぎる気がする」

イバノビッチはキャリア通算で15度のツアー優勝を誇り、四大大会では2008年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で準優勝、その後同年の全仏オープンで優勝し、世界ランク1位にまで登り詰めた。

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