テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は12日、女子シングルス決勝が行われ、第4シードの
大坂なおみが元世界ランク1位の
V・アザレンカ(ベラルーシ)を1-6, 6-3, 6-3の逆転で下して2018年以来2年ぶり2度目の優勝を果たし、四大大会3勝目をあげた。さらに14日発表の世界ランキングで3位へ浮上することが確定した。オンコートインタビューでは「チームのみんなに感謝」と語った。
今大会の大坂は人種差別への抗議の意を示すため黒いマスクをして入退場し、1回戦から決勝までの試合数に合わせて7枚を用意。決勝進出により全7枚披露が達成した。この日は2014年に射殺された黒人少年の「タミル・ライス」さんの名前がプリントされたマスクをつけて入場した。
決勝戦、大坂はアザレンカに圧倒されて26分で第1セットを落とす。第2セットもゲームカウント0−2とリードされたが、そこから挽回してセットカウント1−1に追いつく。ファイナルセットではファーストサービスが入った時に72パーセントの確率でポイントを獲得すると2度のブレークに成功し、1時間53分で2019年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)以来の四大大会制覇を成し遂げた。
「本当に強い相手だった。今年の序盤は調子がよくなかったけど、(チームは)私を信じ続けてくれた。みなさん本当にありがとう。日本から観てくれたみなさん、ありがとう」
一方、アザレンカは全米オープンで初優勝とはならなかった。
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