tennis365.netは、過去の名勝負に注目。4日は2009年全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)準決勝の
R・フェデラー(スイス) vs
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を特集する。
>>YouTube テニス365チャンネル<<【YouTube】緊急事態宣言解除後、初のテニスに挑む同大会では4連覇していた
R・ナダル(スペイン)が4回戦で敗退していた。四大大会全てで優勝するキャリアグランドスラムを狙っていたフェデラーは「夕食のために道に出るとみんなが『今年は君の年だ。絶対勝って』と言ってきてくれた。みんなスクーターや車から叫んだり、赤信号のときにサインや写真を求める人までいたよ」と明かしていた。
同試合で当時世界ランク2位のフェデラーは、20歳で同5位だったデル=ポトロと対決。フェデラーが3-6, 7-6(7-2), 2-6, 6-1, 6-4の逆転で勝利し、4年連続の決勝進出を果たした。
フェデラーは第1セット、デル=ポトロのフォアハンドに押され先取されるも、第2セットではタイブレークの末に取り返しセットカウント1−1とする。
迎えた第3セットでは、高確率でファーストサービスを決めてラリーを支配するデル=ポトロに取られて崖っぷちとなる。
後がなくなったフェデラーだったが、ストロークでスピンを使った角度のあるショットを織り交ぜてデル=ポトロを動かすプレーで流れを掴む。さらにドロップショットを使い前へおびき出すなどして圧倒し試合はファイナルセットへ。
ファイナルセットでは互角に試合が進む中、第6ゲームでデル=ポトロがダブルフォルトでブレークを許す。フェデラーがリードを守り切り、マッチポイントではフォアハンドのウィナーを決めて3時間29分の激闘を制した。
フェデラーは「あれほど気持ちが動いた5セットの試合は思い出せない。観客のみんなも僕に奇跡を起こしてほしいという感じだった。彼らはいつも僕が必要な時に応援してくれる」と語った。
決勝では当時世界ランク25位の
R・ソダーリン(スウェーデン)をストレートで下して全仏オープン初優勝、グランドスラム13勝目をあげた。現在は歴代最多20度の四大大会優勝を記録している。
一方敗れたデル=ポトロは初の四大大会決勝進出とはならなかったが、同年9月に行われた全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)決勝でフェデラーをフルセットの末に破り、優勝を成し遂げた。
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