国内最大

総合テニス専門サイト「テニス365」

tennis365.net

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【ダイアデム】「本物か偽物か、ダイアデム誕生」

■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。

ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。

テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------
「本物か偽物か、ダイアデム誕生」

昨年、ダイアデムという新しいラケットブランドを初めて聞いたとき、怪しいブランドが出て来たなと思いました。

まったく新しいブランドが出てきたり10年以上前にあったブランドが復活して、SNSで取り上げられたり、SNSに広告を入れたりして、画期的な機能性を謳っていることをよく目にします。

実際に打ってみると、まったく嘘ではないですが、個人的には広告が少し大げさかなと感じることがゼロではありません。

スノワートも25年ぶりに復活したものの、はじめはあまり興味は湧きませんでした。

ところが、実際に試打してみたら驚きました。

厚ラケなのに食い付きがよくて、パワーがありながらスピンのかかりが非常によく、後日、トラックマンでデータを測ってみたら、過去最高の数字を叩き出しました。

それから現在までスノワート ビタス115は手放せないラケットになっています。
そのスノワートの新作ラケットの試打会があり参加させてもらったのですが、その試打会になんと今回取り上げますダイアデムのラケットもあったのです。







スノワートジャパン社長のK氏は、大手ラケットメーカーを渡り歩いてきた人で、ラケットメーカーの裏の裏まで知り尽くした人なのです。

そのK氏が惚れ込んで、ダイアデムの日本での正式な代理店になったのです。

K氏「ダイアデムはアメリカの数100位の選手が、トップ選手のヒッティングパートナーをしたときに、その選手のラケットが自分と同じメーカーのものなのに、まったく違っていることに愕然とし、トップ選手と同じレベルのラケットを作りたいと思ったところから生まれたブランドなんです。」

市販のラケットと世界のトップ選手のラケットは、同じでないこともあります。

ただし、特別仕様は本当のトップ選手だけで、ほとんどの選手は市販のラケットを使っていて、そこから強くなっていくのです。

K氏「ダイアデムのこだわりは、ラケットの内部にびっしりとポリウレタンフォームコアが詰まっていて、カーボン繊維もかなりいいものを使っています。」

ウレタンフォームを詰めるとかなり重たいラケットになってしまうので、通常のラケットは空洞になっています。
よほどいいカーボンを使わないと内部にフォームコアを入れて300gには仕上がらないのです。

半信半疑で実際にボールを打ってみました。



1球で違いがわかりました。

まず甲高い音がキーンと響きます。

ラケットの剛性はかなり硬い感じはしますが、ホールド感があり、スピードボールがバンバン飛ぶのですが、自分の手の内でコントロールできてしまうのです。

うーん気持ちいい!

セントビンセント製のプロスタッフを思い出しました。

98平方インチ315gでフレーム厚21.5mmのエレベートツアーと305gのエレベートをまず打ち比べました。





ウインザーオンラインショップページ(エレベート ツアー 98)はこちらへ
---------------------------------





ウインザーオンラインショップページ(エレベート 98)はこちらへ
---------------------------------
さすがに自分の体力では、305gがギリギリ振り切れる重さでした。

ただ体力のある方なら、315gがより威力が出て、今回登場したメーカーの目指すトップ選手と同じラケットに近づくことになるでしょう。

100平方インチ300gでフレーム厚23.5mmのノヴァと285gのノヴァライトも打ってみました。

大和スペックはアメリカにも広がってきているようです。

大和スペックについてはこちらへ





ウインザーオンラインショップページ(ノヴァ 100)はこちらへ
---------------------------------





ウインザーオンラインショップページ(ノヴァ ライト 100)はこちらへ
---------------------------------
軽くパワーが出て、スピンも楽にかかるのでノヴァの方が万人に向いた設計になっています。

トラックマンでデータを取ってみると、スピンのかかりが跳ね上がっています。

---------------------------
エレベートツアー:スピード108km.
         スピン2,903rpm
エレベート   :スピード109.6km
スピン2,944rpm
ノヴァ     :スピード107.3km
         スピン3,130rpm
ノヴァライト  :スピード111.0km
スピン3,508rpm





---------------------------

このデータからわかるようにスピンの回転数は3,000回転前後出ており、過去にデータを取ってきたラケットの中でもずば抜けています。

一番良かったのが、ノバライトでスピードとスピンが共にナンバーワンでした。

ただ気になるのが、レングス(飛距離)が24.3mでバックアウトしている点です。(ベースラインまでの距離は23.77m)

解決する方法がひとつあります。

スピンの回転量を増やすことです。

実はダイアデムはストリングメーカーで、ソルティスパワーという星型断面形状のポリエステルを発売していますが、トラックマンでデータを取ったときは、
ナイロンストリングのエボリューションが張ってあり、試打会で初めて打ったときは、ソルティスパワーが張ってありました。



ソルティスパワーで打ったときは、打球音が高く、食い付きがよく、スピンがかかっていながらボールの伸びを感じました。

通常ポリエステルはナイロンより20%程スピン量がアップすると言われています。

スピン量とボールの伸びは比例しなさそうですが、星型断面形状のおかげでそれが可能になっているようです。

スピン量の向上のためには、ストリングとボールの接触面積を上げ摩擦抵抗を上げなくてはなりません。

1.25mmより1.30mmのゲージの方が接触面積を増やせるので、パワーがあってボールを潰せる方は太ゲージの方が良いのですが、太くなると反発力が落ちます。

アメリカでは1.30mmが標準で日本では1.25mmが標準なのは、基礎体力の差からきていると思います。

ソルティスパワーは、形状を星型にすることで、表面面積が大きくなり、1.25mmでも1.30mmかそれ以上の効果があります。

また、インパクトの瞬間尖った先端が折れ曲がりボールとの接触面積を広げ、ボールが離れる寸前に元の星型に戻りスナップバックを助長します。

ノヴァライトにソルティスパワーを張れば、スピードとスピンを向上させながら、ベースラインに収まるボールを打てる可能性が高まります。

新しいものには慎重になることも必要ですが、食わず嫌いにならないようにしようと自分自身に言い聞かせるきっかけとなる、面白いブランドが誕生しました。

その他GEEK通信の記事はこちら>


■関連ニュース

・【ソリンコ】[考察]「5角形ポリエステル、ソリンコのコンフィデンシャルとハイパーGを比べてみました。」
・【ヨネックス】「試合に勝てる予感がするEゾーン98」
・【テクニファイバー】「テクニファイバーのストリングをサービス中心に試打してみました。」

■おすすめコンテンツ

・テニススクール コンシェルジュ
・レンタルコート予約
・世界ランキング
(2020年4月3日14時08分)

その他のニュース

4月23日

【インタビュー】33歳で初Vシュトルフ (17時53分)

元世界2位バドサ告白「あと数年」 (15時50分)

錦織圭 全仏OP直前ツアー大会出場へ (14時35分)

24選手参戦! 新作テニスゲーム発売へ (12時19分)

マドリッド予選 ティーム、ガスケら初戦突破 (11時42分)

16歳 ツアーキャリア2試合目でナダルと激突 (10時29分)

ジョコ 5度目の受賞に「光栄」 (8時38分)

望月慎太郎 マドリッド本戦に王手 (7時23分)

4月22日

年齢差21年117日の対戦 MS歴代最大に (22時48分)

ナダル、レーバー杯出場が決定 (21時54分)

第1シードはシナー マドリッド組合せ決定 (19時35分)

西岡78位 ダニエル85位に (18時31分)

大坂なおみ 5つ下げて197位 (17時31分)

33歳で悲願達成「長い間待ってた」 (16時33分)

無免許ルバキナ、ポルシェの使い道は? (16時09分)

世界1位通算100週 史上9人目快挙  (12時15分)

初優勝から6年、2度目のツアーV (11時06分)

大坂なおみ 初戦は予選勝者 (9時25分)

ルード 悲願V、雪辱果たす (8時04分)

4月21日

33歳シュトルフがツアー初V (22時43分)

69分完勝で今季ツアー3度目V (21時49分)

ナダル「徐々に負荷を」マドリッドへ (19時03分)

今季2人目の単複制覇に王手 (18時06分)

クレー初決勝へ「本当に素晴らしい」 (17時01分)

アルカラス 史上初3連覇なるか (16時07分)

追い上げ許すも逃げ切り決勝へ (15時01分)

経験値UP&豪華景品付?!テニス365大会情報 (13時59分)

「完璧な試合」2連覇中のルーネ撃破 (13時20分)

あと1勝でポルシェ獲得も「免許ない」 (11時27分)

2週連続決勝進出、リベンジへ (10時09分)

最高の選手は3人「おそらく私と…」 (8時42分)

チチパス10連勝 2週連続V王手 (7時35分)

ジョコ 2年連続マドリッド欠場 (6時19分)

元世界1位ムグルサ 現役引退 (5時29分)

大激闘の末に3連覇阻止し決勝へ (0時09分)

【1ポイント速報】シフィオンテクvsルバキナ (0時00分)

4月20日

日比野ペア 逆転負けで決勝逃す (21時55分)

スコア操作&賭博、審判が永久追放 (18時35分)

17歳新星を撃破「現実離れしてた」 (17時23分)

ズベレフ「この天候では勝てない」 (16時26分)

高級リゾートで団体戦、非日常体験 (15時00分)

全チーム賞金獲得!団体戦が開催 (15時00分)

女王シフィオンテク 3連覇へあと2勝 (14時32分)

極寒の戦い制す、7度目の正直なるか (13時54分)

大坂なおみ以来の珍記録 (11時47分)

無敗記録を継続 3連覇へ前進 (10時34分)

世界3位撃破「信じられない結末」 (9時11分)

大苦戦チチパス、逆転勝ちで4強 (8時06分)

【動画】ルード 雪辱果たし悲願の優勝! (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る


テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!