国内最大

総合テニス専門サイト「テニス365」

tennis365.net

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【テクニファイバー】「テクニファイバーのストリングをサービス中心に試打してみました。」

■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。

ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。

テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------
【テクニファイバー】「テクニファイバーのストリングをサービス中心に試打してみました。」

ストリングの試打は、ラケットの試打より難しいと思います。

その理由は、ラケットの性能の違いは一本一本大きく異なり、ストリングの性能の違いはわずかだからです。

例えば、食べ物で例えると、りんご、バナナ、みかんなどの果物の種類がラケットの種類で、りんごの品種で、ふじ、あかね、ほのかなどがストリングの種類みたいなものです。

当然、りんご、バナナ、みかんは誰でも違いは一目瞭然です。

りんごの品種は、同時に、食べれば違いがわかると思いますが、ほかのものといっしょに食べてしまっては違いがわからないこともあります。

ストリングの試打もそれと同じで比べる条件を一定にしないと、違いがわからないのです。

違うラケットに張ってあったり、テンションが違っていたりしてはわからなくなります。

また、飛んでくるボールが一定でないとわからなくなります。

しかし、問題は自分の試打のルーティンはダブルスのゲームの中で行うことなので一定のボールは飛んでいきません。

そこで考えたのが自分のサービスゲームを一定のルーティンで行うことです。

サービスは唯一相手のボールは関係しません。



最低でも4球は打てるので、

1球目=デュースコートからセンターにフラット。
2球目=アドコートからセンターにスライス。
3球目=デュースコートからワイドにスライス。
4球目=アドコートからワイドにスピン。

を全試合で打つことに決めました。

今回のストリング試打はテクニファイバー特集ということで、ブリヂストン協力の元、XブレードBX300にナイロンは50ポンド、ポリエステルは48ポンドで張り上げました。



30年くらい前はほとんどのプロ選手はナチュラルガットを張っていましたが、テクニファイバーはマルチフィラメントのナイロンストリングにポリウレタンの樹脂を浸透させたまったく新しいストリングを開発したメーカーで、その後トッププロの使用が増え、低価格でナチュラルのフィーリングが味わえることでアマチュアにもブレイクしたフランスのストリングメーカーです。



4ゲーム先取の試合なので最低でもサービスゲームが一回やってくるので、サービスゲームの結果を中心に、ゲーム終了ごとにインプレッションをメモしていくスタイルで行いました。

サービスを打つコースを決めて打つというのは、初めての体験でしたが、相手のリターンの立ち位置に惑わされることなく、ルーティン通りに打つことで、ファーストサービスの入る確率が大幅にアップしました。

普段ですと、相手の立ち位置、フォアバックの得意不得意、スコアの流れなど気にすることがいっぱいあり、前衛の動きに気を取られたりして集中力が欠如することが多かったようです。

初めから、打つサービスのコース、球種が決まっていると雑念が湧かずシンプルになり、確率も良くなると言うことですね。
普通の時も決め打ちは良いのかもしれませんね。

X ONEバイフェイズ1.24(マルチフィラメント)
TGV1.30(マルチフィラメント)
XR3 130(モノマルチフィラメント)
HDMX1.30(ポリ、ナイロンマルチフィラメント)
BLACK CODE1.24(ポリエステル)
ICE CODE1.25(ポリエステル)
RAZOR CODE1.25(ポリエステル)

の順番で打つことにしました。



ナイロンストリングで今最もナチュラルガットに近いと言われているX ONEバイフェイズ1.24からテスト開始です。



ナチュラルガットに近いと言われる理由がわかりました。

食い付きが良いのは当然なのですが、食い付きすぎずに反発するところがナチュラルガットに似ています。一般的なマルチフィラメントは、食い付きは良いのですが、反発力が吸収されてしまい、まったりとした鈍い感触になりがちですが、X ONEバイフェイズは製造工程で一度ストレッチをかけており、食い付き過ぎずに反発力を生かす工夫がされているのです。

1991年の全米オープンでストリンギングをした時のことですが、この当時オフィシャルストリングはテクニファイバー社で、テクニファイバーのストリングを張る前には、必ず2人のストリンガーでストリングの両端をペリカン(ガット張り用ペンチ)で持ち、12mの距離で引っ張りあうのです。

このストレッチをすることでストリングがピンッとして余計な緩みが取れしっかり張れるのと、テンション維持が良くなると言われておこなっていました。

片言の英語で、「ストレッチOK」と言って引っ張るのですが、引っ張ってる時に相手が離さないか不安でした。

恐らくこの引っ張りあう作業工程からバイフェイズは生まれたのではないでしょうか。

次に試打したのが、TGV130です。



この食い付き感はナチュラルガット以上ではないでしょうか。スピード感は無いものの、ストリングに当たっている時間は相当長く感じます。

サービスの切れ味はまずまずと感じますが、ストロークやボレーのコントロールがし易く、安定感のあるストリングでした。

全メーカーの中でも、これ程柔らかい打球感のストリングは無いのではないでしょうか。

XR3 130は、ど真ん中にモノフィラメントが入っているモノマルチストリングです。



サービスの威力が出ていました。

食い付きは程々ですが、7対3でマルチフィラメントのフィーリングで、しっかりとした打球感が好きな方に合うと思います。

切れる間際に、透明のモノ芯が出てくるので、張り替えるタイミングが分かり易くて良いのではないでしょうか。

そしてHDMXは画期的なインナーハイブリッドです。



普通ハイブリッドは縦糸と横糸をポリとナイロン(又はナチュラル)で変えますが、テクニファイバーは縦と横の異素材ハイブリッドはテンション維持の違いから否定的で、1本のストリングでポリとナイロンをハイブリッドしてしまいました。

フィーリングは6対4くらいで、ポリエステルがやや強めです。

スピンサービス、スライスサービスの変化が大きく、フリーポイントを取れるケースがありました。

ローボレーやドロップボレーなど柔らかいタッチショットが打ちやすく、ナイロンからの乗り換えはしやすそうです。

またBLACK CODE124は、ガラッとイメージが変わりました。



今まではストローカー向きのスピン系ストリングの印象がありましたが、反発力があって、今回打ったストリングの中で一番サーブスピードが出てましたし、スピンサービスの跳ね方も一番でした。
ボレーもしやすくオールラウンドなポリエステルで、定番アイテムとして人気があるのも頷けます。

ICE CODE125は、発売以来ずっと使っていますが、打球感がマイルドで、バウンド後のボールの伸びがよく大好きなポリエステルです。



テンション維持もよく、欠点の少ないポリエステルです。艶のある白色も特徴的です。

RAZOR CODE125は、硬めの打球感で飛びを抑えている印象です。
(自分のスイングスピードでは、性能を引き出すことができませんでした。)



本来ポリエステルとは、ハードヒッターでスピン系ストローカー向けに開発されたストリングですので、打ち応えのあるポリが好きな方におすすめです。

今回ブリヂストンスポーツの協力もあり、同じラケットを7本用意していただき、ストリングの試打を行うことができました。
本当にありがとうございました。

なかなかまとめて比較することが出来ないので、大変有意義なテストができました。
機会があれば、また開催したいと思う企画でした。

>>その他GEEK通信の記事はこちら


■関連ニュース

・【ウイルソン】「黄金スペックの次に来る大和(やまと)スペック、ブレード100の実力とは。」
・【ヘッド】「グラフィンシリーズファイナルか、完成度の高いスピードに仕上がりました」
・【ウイルソン】「#ULTRAできるチャレンジがメインの試打会に参加しました。」

■おすすめコンテンツ

・錦織掲示板
・選手フォトギャラリー
・世界ランキング
・スコア速報
(2020年3月20日10時52分)

その他のニュース

10月2日

昨年全米決勝以来の再戦に快勝 (23時32分)

王座女子 筑波と亜細亜が完勝 4強 (22時40分)

島袋将 シード活かせず初戦敗退 (22時05分)

ズベレフ 60度目4強、注目の一戦へ (20時40分)

【1ポイント速報】島袋将vsウェバー (19時33分)

王座男子 慶應と日大が圧勝で4強 (19時12分)

ボレー向上シフィオンテク 初戦突破 (18時11分)

メド4強もスコア「普通じゃない」 (17時03分)

望月慎太郎 雪辱果たせず敗退 (15時31分)

西岡ら3選手が上海本戦出場 (15時23分)

錦織 上海MS欠場が決定 (12時27分)

大坂コーチの再就任「倫理に反する」 (8時48分)

今季最多マッチ60勝目で8強 (8時04分)

西岡撃破「良いプレーできた」 (7時17分)

10月1日

王座男子も関西勢が完勝 (20時50分)

王座女子、関西学院大と関西大が完勝 (20時22分)

西岡 シナーに屈し8強ならず (19時56分)

【1ポイント速報】西岡良仁vsシナー (18時35分)

土居やヒンギスらエキシビ登場 (16時07分)

東レPPO制覇しツアー2勝目 (14時19分)

王座開幕、女子初日の結果 (13時11分)

王座開幕、男子初日の結果 (12時51分)

大会毎のボール変更に苦言 (12時21分)

綿貫陽介「応援ありがとう」 (11時35分)

ティーム 76度目のツアー8強入り (8時51分)

左手の封印理由「精神的に挑戦」 (7時13分)

深夜の試合開始に「正しい判断?」 (6時12分)

【動画】アルカラスvsルード 熱戦ハイライト (0時00分)

【動画】ズベレフが60度目の4強進出を決めた瞬間 (0時00分)

9月30日

綿貫、銀メダルに「悔しい」 (22時55分)

東レ準Vに「次は絶対優勝」 (20時39分)

穂積/二宮ペア 東レPPO準優勝 (19時38分)

奈良、引退の土居へメッセージ (18時34分)

土居美咲の引退セレモニー開催 (18時06分)

島袋将、善戦も初8強ならず (17時40分)

【1ポイント速報】島袋将vsフリークスポール (16時20分)

ダニエル太郎、引退の土居を労う (15時35分)

綿貫陽介 アジア大会は銀メダル (15時01分)

【1ポイント速報】綿貫陽介vsジャン アジア大会決勝 (14時35分)

東レのチャレンジシステムに不具合 (14時26分)

体調不良の少女に水届け拍手喝采 (9時45分)

「何年も中国に」アルカラス初戦突破 (8時21分)

9月29日

土居美咲「晴れやかな気持ち」 (23時15分)

西岡良仁 18歳シャン下し2回戦へ (21時13分)

【1ポイント速報】西岡良仁vsシャン (20時05分)

サッカリ東レ4強 ガルシア撃破 (20時03分)

2位撃破「勝てると信じてた」 (18時30分)

2位シフィオンテク 敗因語る (17時27分)

3時間熱戦、僅差で初戦敗退 (16時32分)

穂積/二宮組、加藤組下し決勝へ (16時08分)

シフィオンテク 東レPPO4強ならず (15時23分)

背面スーパーショット炸裂 (14時52分)

土居にハグ「あなたはすごい選手」 (12時10分)

土居美咲のセレモニー&エキシビジョンマッチ (10時50分)

マレー 敗戦激怒、ラケット破壊 (8時06分)

島袋将 快勝で本戦2回戦へ (7時27分)

【動画】ベルグス、バックハンドを打たずにロングラリー (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る


テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!