男子テニスのNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は17日、シングルス決勝が行われ、第6シードの
S・チチパス(ギリシャ)が第5シードの
D・ティーム(オーストリア)を6-7 (6-8), 6-2, 7-6 (7-4)の逆転で下した。大会初優勝を果たして有終の美を飾り、今季3勝目、キャリア通算4勝目をあげた。
>>ATP最終戦の組み合わせ表<<決勝戦、チチパスはファイナルセットのタイブレークで4-1とリードしたがティームの強打に押されて4-4に追いつかれるも、そこから再び集中力を上げて3ポイントを連取。チャンピオンシップポイントではワイドへのサービスが決まり、2時間35分の死闘を制した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはチチパスのコメントが掲載されており「初めての大舞台でこんなに緊張してプレーし、とてもイライラした。(ファイナルセットで)先にブレークしたけど、それを維持することができなかった。勝敗の行方はタイブレークに委ねられた。コートで出し切った最高のパフォーマンスと戦いには本当にホッとした」と振り返った。
「観客からの応援は驚異的なものだった。コートにいる間、ずっと応援団がサポートしてくれた。彼らから大きなエネルギーをもらい、自信とやる気を与えてくれた。ギリシャの国旗を持って、今日ここへ応援に来てくれたファンの1人1人に感謝したい。地元でプレーしているかのような気分だった」
「ずっとローラーコースターのようだった。今こうしてトロフィーを持っているのは驚き。この大会は信じられないものだった。とても感情的。こんな大舞台で、こんなに多くの応援を受けたことはなかった。この1週間の雰囲気は信じられない」
チチパスはティームに今年10月のチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)決勝で逆転負けを喫していたが雪辱を果たした。
準優勝のティームに向けて、チチパスは「あなたから多くの影響を受けてきた。今日僕らがコートで披露した戦いは、まさに素晴らしかった。それはテニスというスポーツを素晴らしいものにしている」と述べた。
一方、予選ラウンドロビンで第2シードのジョコビッチと第3シードの
R・フェデラー(スイス)、準決勝では昨年覇者で第7シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を破っていたティームは惜しくも大会初優勝とはならなかった。
Nitto ATPファイナルズは8選手が2グループに分かれてリーグ戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。リーグ戦1位通過者は、もう一方のリーグ戦2位通過者と準決勝で対戦する。
【グループ・アンドレ・アガシ】(1)
R・ナダル(スペイン) 2勝1敗
(4)D・メドヴェデフ 0勝3敗
(6)S・チチパス 2勝1敗
(7)A・ズベレフ 2勝1敗
【グループ・ビヨン・ボルグ】(2)
N・ジョコビッチ(セルビア) 1勝2敗
(3)R・フェデラー 2勝1敗
(5)D・ティーム 2勝1敗
(8)
M・ベレッティーニ(イタリア) 1勝2敗
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