男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は1日、第6シードの
錦織圭(日本)と第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)の準決勝が行われる。
両者は4度目の対戦となり、これまでの対戦は2勝1敗で錦織が勝ち越している。
初めて対戦した2010年全仏オープン2回戦では錦織がストレートで敗れるも、2011年10月に行われたスイス・インドア準決勝で逆転勝利を収めた。
この時のジョコビッチは右肩に異常があり万全ではなかったが、この年わずか6敗と絶頂期にいたジョコビッチから勝利し、初めて世界ランク1位の選手に勝利した。
《錦織vsジョコビッチ 2010年全仏オープン2回戦》《錦織vsジョコビッチ 2011年スイス・インドア準決勝》また、今年の3月に行われたソニー・オープン準々決勝で
R・フェデラー(スイス)を破り、ジョコビッチとの準決勝に駒を進めるも、左足の付け根の負傷により棄権を申し入れたため3度目の対戦とはならなかった。
3度目の対戦となった全米オープン準決勝で錦織はジョコビッチを終始圧倒する。第2セットは落としたものの、第3セットのタイブレーク競り勝つとジョコビッチの勢いは消え、錦織が勝利し初のグランドスラム決勝に進んだ。
《錦織vsジョコビッチ 2014年全米オープン準決勝》錦織は9月に行われたマレーシア・オープンと楽天ジャパン・オープンで自身初の2週連続優勝を果たすが、連戦の疲労で右臀部を痛める。3週連続で大会出場となった上海マスターズでは初戦となる2回戦で世界ランク44位の
J・ソック(アメリカ)相手に思うようなプレーが出来ずストレートで敗れた。
その後、出場を予定していたバレンシア・オープンは万全な状態ではないため欠場し今大会に臨んでいる。
今大会で錦織は初戦となる2回戦で
T・ロブレド(スペイン)、3回戦で地元の
JW・ツォンガ(フランス)、準々決勝で第4シードの
D・フェレール(スペイン)をいずれもフルセットで下し大会初のベスト4進出を果たしている。
また、フェレールに勝利した事により9日から始まる年間成績上位8人のみが出場権を獲得できる男子テニスツアーの最終戦、ATPワールドツアー・ファイナルにアジア人選手として初めて出場を決めた。
《錦織 フェレール下し最終戦出場を決める》対するジョコビッチは全米オープンベスト4で終え、9月から行われたチャイナ・オープンで大会無敗の24連勝で3連覇、5度目の優勝を果たし、翌週の上海マスターズではR・フェデラーに敗れるもベスト4進出している。
今大会では初戦となる2回戦で
P・コールシュライバー(ドイツ)、3回戦で地元の
G・モンフィス(フランス)、準々決勝で最終戦出場を決めたばかりの
A・マレー(英国)をいずれもストレートで下し勝ち進んでいる。
全米オープン準決勝以来となる両者の対戦はコートセントラルの3試合目、日本時間2日深夜1時(現地時間1日17時)以降に行われる。
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