男子テニスツアーのマスターズ大会であるソニー・エリクソン・オープン男子（アメリカ/マイアミ、賞金総額３９７万３０５０ドル、ハード）は金曜日に２回戦を行い、第１６シード錦織圭（日本）がＬ・ラコ（スロバキア）を6-3, 6-3で下し、３回戦進出を決めている。
第２シードのＲ・ナダル（スペイン）はＳ・ヒラルド（コロンビア）を6-2, 6-0のスコアで一蹴し、３回戦進出を決めた。
ナダルは世界ランク５７位のヒラルドに対し、第１セットを６－２で奪うと、第２セットでは１ゲームも許さない徹底ぶりで勝利を決めた。
同様に、第４シードのＡ・マレー（英国）もＡ・ファリャ（コロンビア）を6-2, 6-3のスコアで圧倒し、３回戦に駒を進めた。
２００９年の今大会の決勝でＮ・ジョコビッチ（セルビア）を下して優勝しているマレーは、サービスゲームで６７％のポイント獲得率をマークし、また４本のサービスエースを決めると、７７分で試合に終止符を打った。
試合後、マレーは「もう少しタフな試合になると予想していました。しかしいいプレーができました。気持ちが乗ってきていいプレーができ始めると、彼（ファリャ）のサービスゲームで攻撃的になり、プレッシャーをかけることができました。第２セットの第１ゲームは試合の鍵となるゲームでした。ブレークポイントを何度かしのいでキープしてリードすると、その後は気分よくプレーすることができました。」と振り返った。
２４歳のマレーは今季、ブリスベーンの大会で優勝しており、またドバイの大会ではＲ・フェデラー（スイス）に敗れたものの準優勝している。今季の戦績は１５勝３敗となっている。
マレーは３回戦で世界２６位で第２６シードのＭ・ラオニチ（カナダ）と対戦する。ラオニチは２回戦でＡ・クレマン（フランス）を7-6(9-7), 6-2で退けての勝ち上がり。試合時間は１時間４４分だった。
また第６シードのＪＷ・ツォンガ（フランス）はＸ・マリス（ベルギー）を7-5, 7-5で振り切り、同様に３回戦に駒を進めた。
ツォンガは６本のサービスエースを放ち、また６本手にしたブレークポイントのうち４本をものにし、１時間３７分で勝利を決めた。
第９シードのＪ・ティプサレビッチ（セルビア）は２００６年に世界３位まで上り詰めているＤ・ナルバンディアン（アルゼンチン）を１時間４５分、7-5, 6-3のスコアで退けて同じく３回戦へ。ティプサレビッチは３回戦で第１８シードのＡ・ドルゴポロフ（ウクライナ）と対戦する。ドルゴポロフは２回戦でＡ・ベイチ（クロアチア）を6-4, 7-5で下しての勝ち上がり。
第１３シードのＧ・シモン（フランス）は予選から勝ち上がっていたＲ・バウティスタ=アグ（スペイン）を6-4, 6-2の８５分で退けた。シモンは次の３回戦で第２２シードのＪ・メルツァー（オーストリア）と対戦する。メルツァーはＲ・ハース（オランダ）を7-6(7-2), 3-6, 6-4で振り切っての勝ち上がり。試合時間は２時間強に及んだ。
第３２シードのＰ・コールシュライバー（ドイツ）はサービスゲームにおいて７８％を得点に結び付け、Ｆ・ジル（ポルトガル）を6-2, 7-5の７２分で倒している。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国） (7) ○-× Ｎ・マウー（フランス）, 7-5, 6-1
Ｊ・アイズナー（アメリカ） (10) ○-× Ｎ・ダビデンコ（ロシア）, 2-6, 6-3, 6-4
Ｆ・マイヤー（ドイツ） (19) ○-× Ｉ・ドディグ（クロアチア）, 6-4, 7-5
Ｌ・ロソル（チェコ共和国） ○-× Ｍ・グラノジェルス（スペイン） (24), 2-6, 6-3, 6-1
Ｒ・シュティエパネック（チェコ共和国） (25) ○-× Ｔ・ハース（ドイツ）, 7-6 (7-4), 6-1
Ｇ・ディミトロフ（ブルガリア） ○-× Ｊ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン） (29), 6-2, 4-6, 6-4
シード勢では第２４シードのグラノジェルスと第２９シードのチェラが早々に会場を後にしている。
今大会の優勝賞金は６５万９７７５ドル。
（2012年3月24日15時21分）
【告知】西岡良仁vsディミトロフ 
