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テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、クレー）は大会７日目の２９日、女子シングルス３回戦が行われ、第１シードのＳ・ウィリアムズ（アメリカ）が第２９シードのＡ・パブリュチェンコワ（ロシア）に6-1, 1-6, 6-2で競り勝ち、４回戦に進出した。

第１セットを先制したセリーナであったが、第２セットでは一転し１８歳のパブリュチェンコワに０－５と大きくリードを奪われてしまうと、この場面でトレーナーをコートに呼び、薬を処方してもらう。

体調が万全でないながらも試合に臨んでいたセリーナは「本当にくらくらする感じでした。エネルギーは少ししか残っていませんでしたし、熱と病気に対抗する術がありませんでした。」と、この場面を振り返った。

セリーナはその後、第２セットこそ落としてしまったものの、第３セットではコートカバーリングも良くなりパブリュチェンコワを圧倒、何とか４回戦進出を決めている。

惜しくも逆転勝利とはいかなかったパブリュチェンコワは「スコアは関係ないわ。特に彼女に対しては。彼女は良いファイターですし、本当に自信に溢れています。彼女がセリーナです。」と勝者を称えた。

この日は第１２シードのＭ・シャラポワ（ロシア）と第２２シードのＪ・エナン（ベルギー）がセンターコートの第５試合に登場したが、お互いにセットを分け合いファイナルセットに突入したところで日没となり、決着は翌日に持ち越されている。

この他の試合の結果は以下の通り。

Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア） (4) ○-× Ａ・ボンダレンコ（ウクライナ） (27), 6-4, 7-6 (7-3)
Ｓ・ストザー（オーストラリア） (7) ○-× Ａ・ピヴォヴァロヴァ（ロシア）, 6-3, 6-2
Ｓ・ペア（イスラエル） (18) ○-× Ｍ・バルトリ（フランス） (13), 7-6 (9-7), 6-2
Ｎ・ペトロワ（ロシア） (19) ○-× Ａ・レザイ（フランス） (15), 6-7 (2-7), 6-4, 10-8
Ｄ・ハンチュコバ（スロバキア） (23) ○-× Ｙ・ウィックマイヤー（ベルギー） (16), 7-5, 6-3
Ｙ・シュウェドワ（カザフスタン） ○-× Ａ・クレイバノワ（ロシア） (28), 6-2, 4-6, 6-0
Ｊ・グロス（オーストラリア） ○-× Ａ・ロディオノワ, 6-3, 5-7, 6-2

今大会の優勝賞金は１１２万ドル。