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テニスのグランドスラムである全豪オープン（オーストラリア/メルボルン、ハード）は大会３日目の２０日、女子シングルス２回戦が行なわれ、２回戦に登場したＪ・エナン（ベルギー）が、第５シードのＥ・デメンティエワ（ロシア）を7-5, 7-6 (8-6)のストレートで破り、３回戦に進出した。

今季開幕から正式にツアーに復帰した元女王のエナンは、この試合が復帰後わずか７試合目にも関わらず、世界ランク５位のデメンティエワを破り、その実力の高さを内外に示すこととなった。

「今晩はコート内でとても感動しました。不思議でした。試合に勝つことが出来ないかと心配でしたが、自信を取り戻すために必要な状況でした。」と語ったエナンは、前哨戦の決勝で２本のマッチポイントを握りつつも、そこから同胞のＫ・クレイステルス（ベルギー）に逆転を許しタイトルを逃していた。

最初のマッチポイントを逃した時についてエナンは「あれを逃して、彼女が勢いを取り戻して５－５になった時、私はブリスベンのことと自分のチャンスのことを考えていました。神経が良いプレーをして試合を終わらせることが出来ませんでした。多分、神経が確固たるものではなかったのでしょう。」とコメントを残した。

前哨戦の決勝でクレイステルスと対戦したエナンは、セットダウンから追いつくと２本のマッチポイントを獲得するも勝利には手が届かず、逆にクレイステルスのマッチポイントを３本切り抜けたが、結局４本目で決まり、エナンの３回戦進出が決まった。

「今日はまた逆転されるのではないかと思ったわ。タイブレークでは自分の強さに自信がなかったの。」と胸を撫で下ろした

この他の２回戦の結果は以下の通り。

Ｄ・サフィーナ（ロシア） (2) ○-× Ｂ・ザーロバ・ストリツォバ（チェコ共和国）, 6-3, 6-4
Ｓ・クズネツォワ（ロシア） (3) ○-× Ａ・パブリュチェンコワ（ロシア）, 6-2, 6-2
Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア） (8) ○-× Ｋ・オブライエン（英国）, 6-2, 6-2
Ｍ・バルトリ（フランス） (11) ○-× Ｓ・ザラボバ（チェコ共和国）, 6-4, 6-4
Ｙ・ウィックマイヤー（ベルギー） ○-× Ｆ・ペネッタ（イタリア） (12), 7-6 (7-2), 6-1
Ｋ・クレイステルス (15) ○-× Ｔ・タナスガーン（タイ）, 6-3, 6-3
Ｎ・ペトロワ（ロシア） (19) ○-× Ｋ・カネピ（エストニア）, 6-4, 6-4
鄭潔（中国） ○-× ＭＪ・マルチネス=サンチェス（スペイン） (24), 2-6, 6-2, 6-3
Ａ・クルベール（ドイツ） ○-× Ａ・レザイ（フランス） (26), 6-2, 6-3
Ａ・クレイバノワ（ロシア） (27) ○-× Ｓ・シルステア（ルーマニア）, 6-4, 6-3
Ｅ・バルタチャ（英国） ○-× Ｋ・ボンダレンコ（ウクライナ） (30), 6-2, 7-5
Ａ・ボンダレンコ（ウクライナ） (31) ○-× Ｐ・エルコグ（スロベニア）, 6-4, 7-5
Ｍ・キリレンコ（ロシア） ○-× Ｙ・モイスバーガー（オーストリア）, 6-3, 6-1
Ｓ・エラーニ（イタリア） ○-× Ｅ・マカロバ（ロシア）, 6-2, 6-3
Ｒ・ビンチ（イタリア） ○-× Ｖ・キング（アメリカ）, 7-6 (9-7), 7-5

今大会の優勝賞金は２１０万豪ドル。日本円でおよそ１億７６４０万円。