アガシのシニアでのデビュー戦にクーリア、ビランデルも登場

Ｊ・クーリア（アメリカ）らが主催する男子シニアツアーの『アウトバック・チャンピオン・シリーズ』の今季第７戦は、１０月８日から１１日にかけてアメリカのアリゾナ州サプライズで開催され、８回のグランドスラム優勝を誇る元世界ランク１位のＡ・アガシ（アメリカ）が遂にシニアツアーデビューを飾る。

８選手によって争われる同大会は、出場選手すべてが決まった。ツアー主催者のクーリア、デビューを飾るアガシを始め、テニス殿堂入りしているＭ・ビランデル（スウェーデン）、２００３年のウィンブルドン準優勝のＭ・フィリプーシス（オーストラリア）、１９９２年のバルセロナ五輪銀メダリストのＷ・フェレイラ、１９８６年の全仏オープン準優勝のＭ・パーンフォース、アメリカ・デビスカップ代表のＡ・クリックスタイン、Ｊ・アライアスが出場する。

同大会は、引退した選手を始め、現役選手でも３０歳以上の選手に出場資格のある大会。８選手が２グループに分かれラウンドロビンが行われ、１位同士が決勝戦へ、２位同士が３位決定戦を行う。優勝者は優勝賞金として６万ドルが贈られる。

同大会のチケットが月曜日から販売が開始されたが、これがシニアツアーデビュー戦となるアガシは、先週の日曜日にウィンブルドンの移動式屋根のこけら落としとして妻であり元世界ランク１位のＳ・グラフ（ドイツ）と共に、Ｔ・ヘンマン（英国）、復帰を決めたＫ・クレイステルス（ベルギー）とエキシビションに登場した。

アガシは２１年の現役生活で、４度の全豪オープン、１度の全仏オープンとウィンブルドン、２度のＵＳオープンでたタイトルを獲得しており、１９９６年のアトランタ五輪の金メダルと、全てのメジャー大会で優勝した唯一の男子選手。

今季第１戦は２月にボストンで行われ、Ｐ・サンプラス（アメリカ）がＪ・マッケンロー（アメリカ）を下し優勝を飾り、第２戦は３月にブラジルはリオデジャネイロで行われ、マッケンローがクーリアを下して優勝を上げた。翌週行われた第３戦は、メキシコで行われ、サンプラスがＰ・ラフター（オーストラリア）を倒し今季２勝目を飾った。第４戦は４月にグランドケイマンで開催され、クーリアがアライアスを破って今季初優勝を挙げた。