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ウィンブルドンへの前哨戦として開催される、男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、賞金総額7万5000ユーロ、芝)は、錦織圭(日本)や2度の準優勝を飾ったS・グロージャン(フランス)らが、主催者推薦枠で本戦出場することを明らかにした。
19歳の錦織は、現在の世界ランクは118位ながら、10代の選手としては最高位に位置している。今年2月には自己最高の56位にいた彼は、昨年のデルレイビーチで18歳1ヶ月でツアー初優勝を飾り、一気に世界から注目を集め、2008年の『ATP Newcomer of the Year』にアジア人として初めて選ばれた。
同大会初出場だった昨年は、3回戦で現在世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)と対戦し、4-6, 6-3, 3-6のフルセットで惜しくも敗れるも、そのナダルに「確実にトップ10に入る選手。トップ5もあり得る。100%そうなる選手さ。とても才能溢れる選手。」と言い知らしめた日本期待の新星。現在は年明けに痛めた右腕の治療とリハビリに専念し、全仏オープンでの復帰を見越している。
2003年と2004年のいずれも決勝戦でA・ロディック(アメリカ)に敗れて準優勝だったグロージャンは、その両年はいずれもその後のウィンブルドンでベスト4入りするきっかけとなった同大会に、今年は主催者推薦で出場する。昨年年末に受けた肩の手術のため、今季は未だコートに立っておらず、現在は494位までランキングを下げてしまった。
今回決まった推薦枠は3枠で、残りの1枠では若干17歳のG・ディミトロフの手に渡った。ディミトロフは昨年のウィンブルドン・ジュニア・チャンピオンで、現在のコーチのピーター・ラングレン氏に「同じ年の頃のフェデラーより優れている。」とコメントさせる逸材。ラングレン氏はかつて、R・フェデラー(スイス)やM・サフィン(ロシア)の元世界1位選手のコーチを務めていた。ディミトロフは現在、世界ランクでは自己最高位の372位におり、ジュニア・ランキングでも昨年のUSオープン・ジュニアで優勝後、ジュニア大会には出場していないにも関わらず、未だに2位に位置している。
同大会にはすでに、世界ランク1位で昨年の覇者であるナダル、同3位のA・マレー(英国)、4度の優勝を誇るL・ヒューイット(オーストラリア)とロディックも出場を表明している。その他、J・ブレーク(アメリカ)や今季限りで引退を表明しているサフィン、M・チリッチ(クロアチア)も出場する。主催者推薦枠は残り2枠あり、その切符が誰の手に渡るかは今後決められる。
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